平成28年度秋田県女性の活躍推進企業表彰受賞 秋田おばこ農業協同組合(大仙市)
2017年3月3日
左が人事課の高橋さん、右が総務課長兼人事課長の大野さん
管理職登用を進めるきっかけ
秋田おばこ農業協同組合では、平成29年2月現在で男性440名、女性431名の職員が働いており、女性の能力の活用として、管理職への登用を進めています。女性管理職の比率は、平成27年度で17%、平成28年度では20%まで向上しています。
女性の管理職登用を進めるきっかけは10年程前に女性が初めて支店長職に就いたことに遡ります。「支店全体の雰囲気が明るくなり、それが職員の意識や対応にも表れ、お客様から好評だった」と総務課長の大野秀人さんは話してくれました。その後、徐々に女性の管理職への登用を進めていったそうです。また、管理職に求められる知識やスキルを身に付けてもらうために、外部研修を積極的に活用しており、最終的な目標として、女性管理職の比率を30%まで向上させたいとも語ってくれました。
事業所内保育施設の開設
出産や育児で休職をした女性職員の職場復帰をサポートするため、平成28年4月に事業所内保育施設を開設しました。平成29年2月現在で6名の利用があり、保育士は同じ組合職員ということもあり、家庭的な雰囲気で安心して預けられると女性職員から喜ばれています。
優秀な人材として働いていた女性職員が出産や育児を理由に辞めていくケースが続き、この流れに歯止めをかけたいという組合長の強い想いがあり、職員からも保育施設への要望が多く寄せられたことから、開設に至ったそうです。同業種でこのような取組は全国的にも珍しく、県外からたびたび視察が訪れています。
また、この施設の開設にあたっては、不安や分からないことがたくさんあったそうですが、県の支援制度を利用したほか、大仙市役所から様々な協力もあり、順調に運営を開始することできたとのことです。
職場のサポート
女性が活躍できる職場づくりについて、大野さんは「男性と違い女性は、家庭での仕事を意識しているので、それに対して職場が如何にサポートできるかにかかっています」と話します。職員向けに悩みごとをいつでも相談できる窓口を設けており、寄せられた相談には丁寧に対応しているとのことです。「組合として男女がともに働きやすい職場づくりに積極的に取り組んでいくので、職員は職場と家庭の両立を図っていってほしい」とも語ってくれました。
秋田おばこ農業協同組合
●秋田県大仙市佐野町5-5
●電話 0187-86-0850
●HP http://ja-obako.or.jp/