医療法人秋田愛心会 介護福祉士 川村慎さん(三種町)
2017年2月22日
介護福祉士になろうとしたきっかけ
三種町にある医療法人秋田愛心会で介護福祉士として働いている川村慎さん。現在は「ショートステイさみどり」という施設で、高齢者介護の仕事をしていて、今年で5年目になります。仕事内容は日々の食事やトイレの介助などで、勤務はシフト制になっていて、月に5回程度の夜間勤務もあるそうです。
川村さんがこの職業を選んだ理由は、中学生の頃、ソフトテニス部に所属し、部活のボランティア活動として老人クラブの方々と交流した経験からきています。この時の経験が楽しく、印象深かったので高校卒業後は、秋田市内にある福祉関連の専門学校に入学し、卒業後、介護福祉士として働くことになったとのことです。
実際の現場とのギャップ
「専門学校では、授業内容が濃く、覚えることもたくさんあり、とても大変でした」と語る川村さん。勉強や実習の毎日でしたが、仲の良い同級生とお互いに励まし合いながらどうにか乗り切ることができたそうです。
卒業後、働き始めると学校で学んできたことと、実際の現場とのギャップがあり、排泄のケアだったり、認知症の度合いなど、最初は戸惑うことも多かったと川村さんは話してくれました。でもある時から「この人はどういう人だったのだろう?とても優しい人だったのかな」と昔の様子を想像するようになり、そうすると自分も気を楽にして接することができるようになり、自然な介助ができるようになっていたそうです。
育児休業の取得
川村さんには現在3人の子供がおり、2人目の時に育児休業を取得されました。
当時、川村さんの仕事の時間が不規則なこともあり、奥様だけで子供二人の面倒を見ることは不可能だと考えていたとき、職場の先輩でも育児休業を取得された方がいると聞いて、自分も取得しようと思ったとのこと。期間は12日間くらいでしたが、少しでも育児のサポートができたり、朝から晩まで家にいてくれることが奥様にとってとても心強かったようです。奥様からは「もうちょっと長く育児休業を取ってほしかった」とも言われたそうです。
それから、それまであまり育児に関わってこなかった川村さんのお父さんが、川村さんが育児休業を取得し、積極的に育児に関わる姿を見て、今では孫の面倒をとてもよく見てくれるようになったそうです。
仕事と生活の両立で大切なこと
あまり深く考え過ぎないことだと思いますと語る川村さん。神経質な面があり、すぐに子供を怒ってしまったりして、イライラを積み重ねていた時期がありましたが、職場の先輩から「うちもそうだったよ」と声を掛けてもらい、悩みを共有できたことで気持ちが楽になりました。気持ちが楽になると、不思議と色々なことがスムーズに進むようになり、仕事と育児の両立も楽しくなっていきました。
医療法人秋田愛心会
●山本郡三種町浜田字上浜田1
●電話 0185-85-4666