加藤博英さん(かおる堂)
2016年2月24日
活動のきっかけ
奥様が病気により家事ができない状況になったことがきっかけで、それまでやったことがなかった家事をやるようになったという加藤さん。
炊事も経験がなく、洗濯機の回し方も知らず、物が家のどこにあるのかもわからなかったといいます。
「慣れるまでは3か月かかりました。慣れた仕事をしているほうが楽だと感じて、家事をこなす女性の大変さが身に染みました。」と振り返っていました。
現在は奥様が家事をしたいという気持ちを尊重し、台所に椅子を置き座ったまま奥様が料理をして、加藤さんが配膳をするといった具合に、うまく分担しながら一緒に行っているそうです。
会社側の理解
退院してからも、思うように体を動かすのが難しい奥様の補助をするため、会社に事情を話して理解を得て、仕事の合間に家に戻ったり、早く帰宅したりしたといいます。
「退院してからのほうが心配でした。病院には常時見てくれる人がいたからね。営業職であることもあって、様子を見に行けたのはよかった。」と会社からの理解・配慮があったことに感謝しているそうです。
自分の経験を通して
現在は営業部長という立場になった加藤さんですが、「やっぱり自分が経験したから、大変さがわかる」とご自身の経験を生かして、家庭内に介護や手助けが必要な家族のいる部下がいれば、早く帰ることができるように協力しているそうです。
それに加え、「中小企業で経験のある人材を手放すのは、会社的にも厳しいのが現状です。介護や育児などは大変なので、社員が職場復帰できるように会社も協力をしていくことが大事です。」とも話していました。
株式会社かおる堂
●秋田市川尻町大川反170-82
●電話 018-864-4500
●HP http://www.kaorudo.jp/