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平成28年度秋田県女性の活躍推進企業表彰受賞 株式会社秋田銀行

株式会社秋田銀行左が経営管理部部長代理の塩谷さん、右が井上さん

多様性のある組織づくりを目指して

 株式会社秋田銀行では、女性の活躍推進によって多様性のある組織づくりを目指すため、平成27年度から新たな取組「<あきぎん>女性“活き生き”応援プログラム」を立ち上げました。このプログラムは、平成27年4月から平成32年3月までの5年間を第1フェーズと位置づけ、指導的立場に占める女性の割合を管理職層で5%、監督職層で20%とする目標となっています。

 経営管理部の井上亜衣さんは「このプログラムは、多様性のある組織を作り、競争力を高め、持続的成長を実現するということを目指し、策定されました」と話してくれました。また、平成27年に人事制度の見直しを行い、女性比率が99%を占める一般職を特定職という名称に変え、キャリアップの上限を係長から支店長にまで引き上げました。部長代理の塩谷尚光さんは「これまで管理職には男性が多い傾向があり、多様性を推進するために人事制度を見直し、それに合わせる形でこのプログラムをスタートさせました。女性がその能力を十分に発揮できる環境を整えるため、職務機会や育成方針の不均衡の是正に取り組んでいます」と語ってくれました。

育児休業中の定期ミーティング

 このプログラムに取り組み始めて約2年が経過し、効果が出てきているそうです。特に女性の継続就労の面では、出産をされた女性の育児休業後の復帰率がほぼ100%となっています。具体的な取組として、育児休業中の行員向けに年2回の定期ミーティングを開催しています。同じように育児を頑張っている仲間と話すことで、休業中の不安解消につながったり、すでに復帰されている先輩行員と意見交換することで復帰後のイメージを掴めたりと参加者からは好評を得ているとのこと。さらに、復帰する支店の支店長にも参加してもらうことで、「復帰後の本人に対する仕事への期待や、逆に本人がどのような仕事の仕方をしたいのかについて支店長に知ってもらえる良い機会となっています」と塩谷さんは話します。この他にも半日休暇制度を新設するなどの取組をしているそうです。

 また、男性の育児休業取得を推進するために、これまで育児休業期間中は無給としていましたが、一定の期間を有給扱いとするなどの取組も行っています。

これからも継続的な取組を

株式会社秋田銀行 このプログラムをさらに推し進めていくために「ただ役職を上げていけば良いというのではなく、銀行には様々な業務があるので、それらをしっかりとこなし、経験の幅を広げていくことがキャリアアップには必要不可欠です」と塩谷さんは話します。しかし、経験を積んでいくには時間がかかることなので、これからも継続して女性の活躍推進への取組を進めていきたいとも話してくれました。

株式会社秋田銀行

●秋田県秋田市山王三丁目2-1
●電話 018-863-1212
●HP  https://www.akita-bank.co.jp/