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平成29年度女性が輝く先進企業表彰受賞 社会福祉法人平鹿悠真会(横手市)

取組の内容

特別養護老人ホーム悠西苑を運営する社会福祉法人平鹿悠真会は、働きやすい職場づくりや女性活躍推進について、様々な取組を行っており、平成29年度には、内閣府「女性が輝く先進企業表彰」の内閣府特命担当大臣(男女共同参画)表彰(※)を受賞しました。
平鹿悠真会 辻田施設長 取組は、「働きやすい環境でなければいいケアはできない」という理事長の考えのもとに行われています。
仕事と育児の両立支援としては、安心して休業できるように休業前の面談や引継ぎの実施、ホームページや郵送による休業中職員への情報提供、事業所内託児所の設置、勤続年数に応じた子の看護休暇・介護休暇の有給化を行っています。そのほか、多目的休暇の創設、半日または時間単位での休暇取得、有休取得推進期間の設定など休暇制度に関する取組や、育成計画をもとに研修等を受講させる人材育成の取組も行っています。

※女性が輝く先進企業表彰
女性が活躍できる職場環境の整備を推進するため、役員・管理職への女性の登用に関する方針、取組及び実績並びにそれらの情報開示において顕著な功績があった企業を表彰するもので、「女性が輝く社会」の実現に寄与することを目的としている

現場の声

インタビューに答える老人ホーム職員 現在3人の子どもを育てながら働くサブリーダーの佐々木さん。2人目の出産までは別の会社で働いていましたが、3人目の出産は平鹿悠真会に在職中で、産休・育休を使用しました。特にほかの施設と違うと感じたのは情報提供の部分だったと言います。休業期間が長くなると、不安になってしまうことがありますが、所属するユニットの会議録などによって入居者の状態や変化を知ることができ、復帰への不安を軽減することができたと話してくれました。

「子育てをしていると子どもの体調不良や、健診、予防接種など1日未満の休みを取得したいケースがたくさんあります。その時に子の看護休暇があると、時間単位で休暇を取得することができ、安心して対応ができます。ほかの施設では休暇自体をなかなか取れないという話も聞きますが、いまの職場は子どもがいる職員も多く、『お互い様』という雰囲気があるため、休暇取得もしやすいです」と話してくれました。

利用者に話しかける老人ホーム職員 さらに、「職場で実施されている『働き方アンケート』では、それぞれの不満や不安について隠すことなく書くことができ、ありがたいと感じています。アンケート結果は、委員会で取り上げられ、公表もされるため、ストレスなく働けるように改善が進んでいる」と感じているそうです。「いまの職場は、自分の意見を述べられる女性が多い。意見を述べてもパワーで押しつぶされたら誰も発しなくなってしまいます。正しければ通るというのは当たり前のことだが、そうではない環境もたくさんあるなか、職場側がしっかりと取り組んでくれるからこそ、改善が進んでいると思います」と話してくれました。

今後の取組

インタビューに答える辻田施設長 平鹿悠真会では、子育てサポート企業として厚生労働大臣が認定する「くるみん」の認定、女性の活躍推進に向けた取組が優良な企業を厚生労働大臣が認定する「えるぼし」の認定を受けるため、さらに取組を進めています。

施設長の辻田誠さんは、いくら良かれと思っている取組でも、不公平感が感じられるものでは不満が生じてしまうため、職員が納得できる取組になるように気を付けているそうです。「今後は、働きやすい環境、ワークライフバランス等がさらに求められる時代になっていくと思います。アンケートなどの結果を活用しながら、様々な取組を通じて、一人ひとりの職員が働きやすい環境になるようにさらに活動していきたいです」と話してくれました。

社会福祉法人平鹿悠真会

●秋田県横手市平鹿町浅舞字新堀146
●電話 0182-23-5252
●URL http://hiraka-yushinkai.jp/