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五城目朝市わくわく盛り上げ隊さん(五城目町)

五城目朝市わくわく盛り上げ隊さん左が石田さん、右が佐沢さん

朝市をどうにかしたい

 高齢化が進み活気を失いかけていた五城目朝市を甦らせようと、2015年4月に『五城目朝市わくわく盛り上げ隊』が結成されました。朝市を盛り上げたいと思う人であれば誰でもメンバーになれる会です。今回その主要メンバーとして活動されている方々にお話を伺いました。

 五城目で生まれ育ち、朝市の変遷を見てきた佐沢由佳子さんと、東京出身で五城目町地域おこし協力隊の石田万梨奈さん。2人が出会ったきっかけは、2014年に協力隊が主催した、町の未来を語るワークショップでした。そこから、町を見つめる人の輪が広がり、地元住民と協力隊ら移住者が一緒に学び行動する場『ごじょうめ朝市大学』がスタート。様々な視点で五城目ならではの活動を展開する中で、“朝市”をテーマに活動したい!というメンバーで、盛り上げ隊を結成しました。「町が朝市振興業として定期朝市開催日以外の日曜日に試験的に『臨時朝市』を開設するのに合わせ、まずは自分たちで出店してみようというところから活動がスタートした」と佐沢さんは話してくれました。

ごじょうめ朝市plus+

五城目朝市わくわく盛り上げ隊さん いざ出店するとなると、少しでも多くの人に出店・来場してほしい、朝市がにぎわってほしいという思いが強くなり、知り合いや出店候補者に声かけをし、手分けして集客活動を実施。その甲斐あって、たくさんの来場者が訪れるスタートとなったそうです。2回目以降は、より若者や子育て世代向けのアプローチを強化していこうと、SNSを使っての発信を始めました。開催時の模様や告知を繰り返し発信していくことで、少しずつ広がりが生まれていきました。

 この臨時朝市での活動を通じて、「伝統的な定期朝市と、若くて勢いのある臨時朝市の融合を深めていく必要がある」と考え、2016年度からは新旧朝市を合体させた形で取り組んでいこうと町に提案。ワクワクをプラス、にぎわいをプラス、沢山の楽しいことがプラス、という進化する朝市の意味合いを込めて『ごじょうめ朝市plus+』(通称「朝ぷら」)と名付けた新しい場が、定期朝市開催日の日曜日にあたる日にスタートしました。今では、手作りアクセサリーや焼き菓子などをお試し出店する若者や、新商品を販売するチャレンジャー、子どもを対象にした工作教室や、子ども達自ら出店者として挑戦する取り組みなど多種多様なお店が集まり、朝ぷら開催日には約3,000人が来場されるまでになりました。目指しているのは、特別なイベント時だけではない、継続的な場。「本当に小さな思いから始められるチャレンジしやすい市であること、さらに、昔ながらの地域の伝統と混在していることが魅力であり、それが他のオシャレなマーケットとの違いです」と石田さん。

これからの活動

五城目朝市わくわく盛り上げ隊さん 「盛り上げ隊のメンバーでおしゃべりをしていると、何気ない会話の中からヒントが生まれ、それらが繋がっていき、新しいアイデアが生まれてくる」と佐沢さんは語ります。生まれた場所やこれまでの経緯が大きく違うメンバーが揃っているため、町をよく知る人、新しい要素を持ち込む人など色んな異なる視点をそれぞれが持っていて、それがちょうど良いバランスになっているとも話してくれました。活動をしている中での悩みごとも共有し合うことで、どんな壁でも乗り越えられているそうです。

 石田さんは「活動を通して分かったことが、すでにある『秋田の資源』に『女性の視点』を掛け合わせることで新たな魅力が生まれるということです。女性が輝くと、町が元気になる。今後も活動を続けていく中で、一人一人が可能性を発揮し、互いに協力し合うような環境を広げ、さらに笑顔の花を咲かせていきたいです」と話してくれました。

五城目朝市わくわく盛り上げ隊

●HP  https://www.facebook.com/asaichimoriagetai/