2年ぶりに『刈和野の大綱引き』を激撮しました

 2月は秋田県各地で「冬まつり・雪まつり」が開催され、2月10日(月)は地元の『刈和野の大綱引き』に行ってきました。昨年は首都圏から来客があり『上桧木内の紙風船上げ』と男鹿『なまはげ柴灯まつり』に出かけたので、今年は「大綱引き」を選択した次第です。

 この『刈和野の大綱引き』は500年を超える伝統行事で、国の重要無形民俗文化財に指定されており、直径は80センチを超え、約100メートルの長さを誇る国内最大級の大綱。町が二日町(上町)・五日町(下町)に分かれて引き合いをする豪壮な行事です。

 今年は天気に恵まれ?月がくっきり見えるなか、逆に道路はガチガチに凍っていたため綱引きにはかえって厳しい環境。凍った道路に溝をつけて準備された関係者の皆さんには頭が下がりました。
 前日には会場に赴いて綱飾りを撮影し、当日は夜8時50分ごろ到着したのですが、既に綱は順調にしっかりと結ばれていて9時丁度の開始を待つばかり。



(二日町建元・佐々木 智弘さん)


 午後9時。綱の結び目に立った二日町建元・佐々木智弘さんの『ソラッ!』の掛け声で飛び降りるのを合図に綱引きがスタート、出だしにうまく引き始めた五日町(下町)が綱の上に乗る建元の「ジョヤーッサノ!」の声に力を合わせて、しっかりと引き続けてその勢いのまま一気呵成に勝負を決めてしまいました。

(引き合い開始早々の綱結び目に立つ二日町建元:黄色のたすき、五日町建元:赤色のたすき)




 建元の裁定で決着がついたのは、開始からなんと13分という短時間の引き合いで、五日町(下町)の圧勝!!と言える戦いでした。
 2年前の勝負では、終了後に感極まった二日町(上町)・五日町(下町)の建元たちが涙ながらにお互いを讃えあった姿が見られ、今回は胸をすく圧勝と引き合い終了後はやり切った建元たちの表情を見せてもらい、やはりこの『刈和野の大綱引き』は地元の人間同士が全力を出し切るドラマだなあ、と誇らしく感じました。



 このあと、建元や保存会はじめ関係者の皆さんは綱をほごして市神を祭る「浮嶋神社」に奉納します。試合途中から降り始めた雪が情緒を盛り上げ、寒さも感じずに満足した気持ちで帰路につきました。

 『刈和野の大綱引き』は毎年2月10日開催、当日は13時から浮嶋神社で祈祷・会場で祈祷、そして餅まき、綱のばし・小綱つけ、刈和野大綱太鼓の演奏などの行事があるのですが、日程が合えばすべての行事を体験したいものです。

 

☆『刈和野の大綱引き』の詳細は、下記大仙市のサイトでどうぞ。

 https://www.city.daisen.lg.jp/archive/contents-10967

2年ぶりに『刈和野の大綱引き』を激撮しました

コメントを送る(※Facebookの機能を利用します)