『世界自然遺産登録30周年・白神山地』を初トレッキング ~あきた未来戦略課・県人会等交流推進員~

 11月2・3日(木・祝)の休暇を利用し、数年前からの希望をやっと叶えて人生初「白神山地」を訪れました。10月中旬から秋田県はほとんど良い天候に恵まれず、2日(木)は雲間から太陽が覗いたものの、3日(祝)は予報が雨模様に変わったため雨対策をしてのトレッキングでした。

 実は私は白神山地どころか藤里町訪問も初めて。2日は阿仁合周辺をドライブして赤・橙・黄色の素晴らしいグラデーションを堪能したあと、ホテルゆとりあ藤里に宿泊。翌日3日は既にご案内したNHK・BSの生中継があるので、絶好のタイミングでした。
 全く意識していなかったのですが、偶然にも撮影のために前日からこのホテルに宿泊していた宮崎美子さんにお目にかかり、また翌日3日は白神山地から下りる際に、宮崎さんはじめ撮影クルーや番組に出演される写真家・小松ひとみさんとも出会い、偶然とは言え貴重な機会が重なったことで喜びも倍増しました。

 秋田県側の白神山地は、厳密に言うと「世界自然遺産」登録区域に足を踏み入れることはできません。そのため登録区域の隣接地を散策したのですが、惜しくも昨年3月に倒木してしまった『白神のシンボル 400年のブナ』をはじめ、現在の代表的なブナをはじめとする巨木たちや新しく育ち始めた若木などが、ほんの2~30分歩いたところで間近に見られたり、モリアオガエルの生息池や貴重な湧き水などの様々な自然の息吹を直接体で感じられたことは、またとない貴重な経験でした。




 約2時間の散策で、堆積して自然にできたやわらかな腐葉土の遊歩道を歩き、ゆっくりと様々な希少価値が高い苔や大岩など一つ一つをじっくり観察できて、充実した時間を過ごせたことで日常のストレスもすっかり解消されました。

 秋田には有名な秋田杉(特に天然秋田スギ林が希少)がありますが、ブナの木は雨を集めて地上に貯め込むことで自然の腐葉土を育て、ミネラルたっぷりの高い栄養を海まで運んで海洋生物の育成に繋げる・・・という豊かな生態系の循環に多大な貢献をしている、ということに感銘を受けます。
 ただ、今年は森に生息する動物たちにとって大切な栄養源であるブナの実がほとんど実らず、それがひいてはツキノワグマが餌を求めて相当数が里に出現しているという状況に繋がっているとのことです。

 今回の訪問はしっかり準備や計画をしないままの訪問だったので、気付かないこと・見落としたことがたくさんあるはず。次の機会には専門のプロガイドさんをお願いして、より深くこの貴重な『世界自然遺産・白神山地』を吸収するつもりです。



☆小松ひとみさんの作品や活動については、以下のサイトをご覧ください。
※『小松ひとみのフォトワールド』(オフィシャルサイト)
 https://www.hitomi-k.com/

※Facebook「小松ひとみ 写真事務所」
 https://www.facebook.com/hitomi.photo/

※『富士フイルム X-H2サイト・X Stories』小松ひとみ紹介ページ(メッセージ付き動画あり)
 https://fujifilm-x.com/ja-jp/stories/x-h2-landscape-x-hitomi-komatsu/
 (このサイト・X-Photographersページにも多くの作品が紹介されています)
 

『世界自然遺産登録30周年・白神山地』を初トレッキング ~あきた未来戦略課・県人会等交流推進員~

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