第28回 川連塗りフェアと増田蔵の街プチツアー ~あきた未来戦略課・交流推進員から~
かなり日が経ってしまいましたが、10月20日(金)から開催された『第28回 川連塗りフェア』に21日(土)行ってきました。当日はあいにくの雨と風、電車とバスを乗り継いでの訪問でした。
このフェア、会場は湯沢市稲川庁舎隣接の稲川体育館で、このような大きな会場でのイベントは4年ぶりの開催だそうです。会場近くの「川連漆器伝統工芸館」も含めて初めての訪問で、川連塗りの製作工程や手法は全く知識が無かったので、この機会にできる限り体感しようとの気持ちで臨みました。
製品によっては無垢木材・木の皮・タコ糸・ガラスやステンレスと多種多様な素材に漆を塗布していること、また木の椀などは10数工程を経て完成するということ、そして今日本では天然の漆がほとんど取れない状態ということなど、大変な技と作業によってできていることに心を打たれました。
フェア会場に出品した業者は18社、伝統工芸館にはそれ以外の業者の製品も陳列販売されており、各業者・工芸士の丹精込めたそれぞれ工夫を凝らした作品があり、この800年を超える伝統の技をこれからも繋げていただけるよう願うばかりです。
また今回は出品のほとんどが20%割引になっており、購入する予定をしていなかった私もぐい飲み他3点を購入、帰宅後早速ぐい飲みを試したところ、ある工芸士さんが話されていたように、確かにグラスや陶器と違ってまろやかで口当たりが良く、お酒がワンランク上質になったような味わいでした。
旅程はJR十文字駅からバスで往復したのですが、十文字駅に降り立ったのも途中にある増田町に立ち寄ったのも生まれて初めて。増田町が横手市に属していて、十文字駅からはバスで10分足らずの近さと知って、フェアからの帰りに蔵の街・増田の内蔵を数か所見学させていただきました。
今回は天候も芳しくなくとても寒かったことや、訪問した時間が遅かったために数か所しか見学できなかった「内蔵」、20件以上もあるそうなので、今度は朝市に合わせてなど1日ゆっくりと時間をかけて訪問する価値があると強く感じました。
電車とバスを活用して移動する場合は、事前に運行時刻を確認した上で行動されるようお勧めします。