横手南中、全国大会1回戦突破なるも、2回戦で涙
佐賀県で始まった全国中学校軟式野球大会。
8月18日(月)、1回戦で、東北代表の横手南中学校は大阪府の吹田市立山田中学校と対戦し、4対3で8回サヨナラ勝ちを収めました。
横手南中学校は3対0と先行しましたが、相手も小刻みに得点し、3対3の同点に追いつかれ8回からタイブレークになりました。
山田中は8回表死球で一死満塁のチャンスを作りましたが、横手南中が後続を打ち取り無得点となりました。
8回裏、横手南中は内野安打で無死満塁となり、暴投で1点を勝ち越し、横手南中が4対3で劇的なサヨナラ勝ちを収めました。
会場の佐賀市立野球場には選手13名、監督とコーチで計15名のほか、選手の父母が秋田から約30人も駆け付けました。選手以下全員、航空券が入手できず、秋田から新幹線乗り継ぎで片道10時間以上かけて佐賀に入りました。
応援団は相手チームの5倍の人数で大声の声援を送りました。
中には乳母車に乗った3歳のお子さんもおり、元気に声を出していました。
また、地元の佐賀秋田県人会などから5人が駆けつけ、横断幕を掲げて応援に加わりました。
横手南中学校野球部コーチで教頭をしている横井一也先生からは秋田銘菓の金萬の差し入れをいただききました。
その横手南中学の合言葉は「雨洗風磨」(うせん・ふうま)という禅の言葉です。
応援団は「雨洗風磨」と染め抜いた揃いのTシャツで青いメガホンを打ち鳴らします。
スタンドの片隅には、秋田魁新報の女性記者もカメラを持ちながら、スコアブックを付け熱心に観戦記録を取っていました。
横手南中は翌19日(火)、同じ野球場で、宮崎県、日章学園中と対戦しました。
この日も秋田からの応援団や佐賀・福岡の秋田県人会から会員の応援がありました。
二回戦は、晴天の中、展開の激しい試合となりました。
3回表、横手南中は四球と内野ゴロで二死二塁をつくり、5番熊谷君の適時内野安打、7番佐藤君の中前適時打で2点を先制しました。
しかし3回裏、 日章学園中は右前安打と内野安打で二死一・三塁をつくり、バッテリーミスと4番適時二塁打で2点を返し、同点に追いつきます。
さらに5回裏、四球と内野ゴロで二死二塁をつくり、5番の左前適時打で1点を勝ち越し。
6回裏にも、四球と犠打で一死二塁をつくり、9番の適時二塁打や2番のスクイズ、3番の右前適時打で3点を追加。横手南中は日章学園中に6対2で敗れました。
しかし横手南中の選手たちは1回戦突破という成績を持って堂々と故郷へ凱旋します。
選手達は暑さに加えて湿度の高さに、九州、佐賀の気候も感じたようです。