NHKラジオ「マイあさ!」に白神山地の斎藤栄佐美さん、山菜は「こでられね!」
秋田県山本郡藤里町で、白神山地の自然アドバイザーを務める斎藤栄佐美(えさみ)さんが、5月15日(木)午前5時半過ぎのNHKラジオ第一、マイあさ!に登場しました。
斎藤さんは、この番組の常連リポーターです。秋田訛りを少し残した、白神山地に相応しい柔らかな雰囲気を持った方です。
昨夜は「カエルの大合唱だった」という斎藤さん。「白神山地は、山菜の季節」と紹介されました。
「ホンナ、しどけ、うど、わらび、あいこ、わさび、タラの芽、こしあぶら、ミズ、こごみ、ふきのとう」は「こでられね!」と全部食べたそうです。
これから根曲がり竹の季節になるそうです。
しとげ わらび
こごみ 雪笹竹
鳥達も、暖かい東南アジアから渡って来ました。
ツバメ、ツグミ、アオバト、ホトトギス、アカショービンを挙げ、斎藤さんは「アオバト」と「アカショービン」の鳴き声を見事に口で真似ました。
森を歩けば毎日聞こえる、春を奏でるメロディーです。
山と森も徐々に緑が上がってきました。標高600mまで萌黄色です。残雪が締まって歩きやすいそうです。
ブナの根元は開き、根回り穴の季節です。
ブナの幹の熱が周囲の雪を溶かし、ブナの魂、熱い息吹を吹きかけていきます。麓から芽吹いて山を緑に染めていきます。緑が走っていきます。
ブナの「峰走り」、10日ほどで山は緑の帽子を被ります。
去年はブナの実が豊作でした。根元は実生を敷き詰めたような、ブナの赤ちゃん達です。めんこい、生き物のバトンタッチです。
この放送は、5月22日(木)午前5時55分まで聞き逃し配信されます。
参考:美の国秋田、雪国の山菜図鑑