能代高校軟式野球《準決勝》観戦記

近畿秋田県人会

 高校軟式野球の全国大会では、初戦は育英高校を1対0で破り、準々決勝は大分の津久見高校を延長10回タイブレークで2対1で破り、昨日は準決勝に望んだ。相手は27回目の出場、優勝12回を誇る東海代表・岐阜県の強豪中京高校である。
 生憎、台風10号の影響で曇り空、時折小雨の中での試合であったが、応援席には遠路駆けつけ、連泊の人も多い現役高校生の応援団、父兄会の他に、近畿秋田県人会のメンバー及び能代高校同窓生も集まって、大太鼓・管楽器を含め懸命の応援を展開した。

 試合前の両軍のシートノックは小雨の中で整備されたグランドを荒らさないようにと、一塁線および三塁線の外側と外野芝生を使ってのノックという珍しい光景を見る事ができた。
 試合は中京が先攻、能代は後攻でスタート。能代の先発投手は初戦で完投した佐藤君である。結果はスコアボードにも出ているように、中京高校19対0能代高校の大敗となってしまった。中京のヒットは合計15本であったが、特に1回表の中京攻撃で四死球に能代の牽制エラーも絡み、4点を献上したのが痛かった。
 能代もヒットは4本あるものの、1回、2回、5回、6回と9回の三者凡退もあり、得点に結びつかなかった。惜しまれるのは4回裏1死満塁まで詰め寄ったが後続がなく、得点に結びつけられず、前半で勢いづく事ができ無かったのが惜しまれる。



 全体を振り返ってみると、中京高校は投手力に加え、守備もよく鍛えられ、攻撃での走塁も見事という印象であった。わが能代高校もキビキビした動きで、最後まで食らいついた試合であった。

 ここからは余談となるが、明石球場の周辺に高校軟式野球の優勝記念植樹があるのをご存じだろうか。能代高校は1982(S57)年の第27回大会で優勝しており、記念に秋田杉が植えられている。ただし、2回目優勝の2010(H22)年第55回大会の分は銘板に追記されていないので、次回は23回目の全国大会出場と3回目の全国優勝で、銘板に合わせて追記を期待したいものである。

(能代高校第29期卒業 平川 長)

 

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