能代高校軟式野球準々決勝観戦記

近畿秋田県人会


 高校軟式野球の全国大会では、一昨日の対育英高校の初戦を勝ち抜き、今日27日に明石トーカロ球場で大分県立津久見高校との準々決勝戦が行われた。炎天下の応援席には遠路駆けつけた高校応援団、父兄会の他に、近畿秋田県人会の皆様および能代高校同窓生も集まり、能代弁をちりばめ賑やかな応援風景を展開した。



 ここで、更に毎回能代高校を応援して頂いている強力な応援者を紹介しておきたい。それは明石市西新町で建材店を営んでおられる藤原ご夫妻である。ご夫妻そろって新幹線を含むJR全線を乗り切った「完乗」を果たした事でも有名だが、能代にぞっこん惚れ込んで、毎回楽器を携え、能代名物「べらぼう凧」のTシャツを着て応援にきて頂いており、おなじみの名物応援団でもある。

 応援風景はこのくらいにして、試合について触れると、津久見高校の先攻、能代高校の後攻でスタートした。能代のピッチャーは、25日に完投した佐藤君を休ませ、大高君を立て、途中からは三塁を守っていた菅原君を継投させる事となった。



 攻撃面ではヒット数では上回るものの点が取れずにやきもきしていたが、7回表には津久見に1点を献上した。その裏の攻撃、8回裏の攻撃も点は入らず、とうとう9回裏の攻撃になった。センター前ヒットを皮切りに、1アウト二三塁と攻め、一打逆転のチャンスとなったが、センター前ヒットで1点入り、延長戦に突入した。延長戦はタイブレーク方式であり、10回表の津久見の攻撃は無死一二塁から始まるが、ぎりぎり無失点に抑え、10回裏の能代の攻撃に期待した。能代も無死一二塁から始まり、1アウトとなったものの、ライト前ヒットで満塁と詰め寄り、最後もライト前にヒットでようやく1点をもぎ取り、準々決勝を制した。応援席は、それこそ狂喜乱舞「アェー えがった!えがった!」の大合唱となった。



 それにしても炎天下なのに、肝っ玉は冷えるし、血圧や心臓に大いに応えた試合でもあった。

 次の準決勝は、井原高校を1対5で破った中京高校であるが、この勢いで優勝に驀進して頂きたい。ケッパレ!松陵健児達よ。

         (能代高校第29期卒業 平川 長)

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