秋田南高校吹奏楽部の演奏に感動!!
12月17日(土)、名古屋国際会議場センチュリーホールにて、愛工大名電高校と秋田南高校吹奏楽部のジョイントコンサートが行われました。
東海秋田県人会は秋田の吹奏楽部を毎年応援していますので、このコンサートのことを知り、早速鑑賞にうかがいました。
センチュリーホールは、毎年「全日本吹奏楽コンクール」の中学、高校の部が開催される会場で、近年は吹奏楽の「聖地」として、全国の吹奏楽部員の憧れの場所となっています。
今年10月のコンクールに、東北代表として出場を果たした秋田南高校吹奏楽部ですが、名古屋遠征直前に3年生を中心とした多くの部員に新型コロナがまん延してしまいました。55名の部員のうち、17名が欠場するという事態。
一音一音丁寧に積み重ねてきたハーモニーは、その多くを欠き、残った部員で最善を尽くしたものの、心残りのまま聖地でのコンクールは幕を閉じたのでした。
同じくコンクール出場校だった愛知の吹奏楽強豪校である愛工大名電高校、甲子園の応援でもおなじみです。指導者の伊藤先生は、秋田南高校のいつもと違う様子に気付いていました。そして事情を知った様々な方の尽力により、この日、合同でのコンサートが開催されることになったのです。
秋田南高校吹奏楽部は、再び全員で、聖地の舞台に立てることになりました。
コンサートは秋田南高校吹奏楽部の演奏から始まりました。
入学式や卒業式で演奏される、伝統ある行進曲をはじめ、「百年祭」という廃校を迎えるひとつの学校をテーマとした楽曲など、それぞれが心を揺さぶる素晴らしい演奏で、一曲一曲に会場からの拍手がなかなか鳴りやみませんでした。
そして少しの間を置いて、「プログラム1番、東北代表・秋田南高校…」と、コンクール本番さながらのコールが。あの日の課題曲、そして自由曲です。会場の空気が変わります。
涙を拭いながら演奏する高校生達の姿に、見る方も「頑張ったね」「辛かったね」「良かったね」と、色々な思いが去来してもう胸がいっぱいです。涙を流しながらも崩れることなく、息を合わせて繊細な演奏を見事に披露し切った高校生達に、心からの!大きな大きな惜しみない拍手が送られました。
観客全員から「心の金賞」が贈られました!!
挨拶に立った部長の髙橋さん。涙で声を詰まらせながら、この場に立てて夢のようと、苦境を経て何にも代えがたい思い出と絆を手にすることができた感謝を述べておられました。
愛工大名電吹奏楽部の圧巻の演奏、見る者を楽しませる、細部に行きわたった若々しい動きにも、本当に魅了されました。こちらはこちらで、たくさん書きたいことはありますが、長くなり過ぎるのでこのへんで。
ともかく両校の情熱と暖かい気持ちのやり取りにより、観終わってからも感動がおさまらない、素晴らしいコンサートでした。
これからも繊細で豊かな音色を積み重ねて、素晴らしい音楽を作っていかれること、そして部員の皆さんが、たくましくこれからの道を歩まれることを願っています。