秋田工、花園で躍動

近畿秋田県人会

第100回全国高校ラグビー大会は、コロナの影響で無観客の中で行われた。100回のうちなんと68回目の出場となる秋田工、優勝回数も15回と全国最多。目指すは昭和62年度第67回大会以来となる全国優勝だ。


1回戦の相手は東海大静岡翔洋(静岡)。華麗につなぐ展開ラグビーを見せるなど秋工ラグビーが躍動、前半後半とトライを重ねて危なげなく完封勝ち。伝統校の貫禄を示した。
2回戦の相手は西陵(愛知)。強風が吹く難しい天候をものともしない正確なキック、伝統のモールがさく裂。タテの突進で相手を圧倒し、またディフェンスも固く2試合続けて完封勝ち。
3回戦はベスト8をかけてシード校の大阪朝鮮高と対戦。序盤にトライを重ねられる。相手ディフェンスの圧力になかなかチャンスをつくれず、持ち味を出せないまま前半終了。後半に入ると伝統の力を発揮して3トライ。しかし、相手も攻撃の手を緩めず38-21で試合終了。後半は互角の戦いだっただけに惜しまれるが、秋田工らしさも随所に見せてくれた。


今回の秋田工は、伝統のFWに加えてBKも決定力があり、非常にバランスのとれたチームだった。ベスト8進出とはならなかったが奮闘ぶりは心に刻まれた。3試合すべてメイングラウンドである第1グラウンドで行われ、彼らは最高の舞台で最高の経験ができたに違いない。来季に期待したい。

近畿秋田県人会 総務部会長・佐藤 真
 

秋田工、花園で躍動

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