新体操で素晴らしいキャリアを積み、そして味わった壮絶な体験をベースに、児童・小学生から大人までの幅広い世代に『新体操本来の楽しさを体験して欲しい！』との思いで、全国にその活動を広めていこうと意欲に溢れた高橋亜季さん。
現在福岡・東京で『サザンティンカーベル新体操クラブ』を定期開催中ですが、秋田市でもクラブを立ち上げ定期開催する計画です。

高橋亜季さんが目指しているコンセプトは《家庭に1本のリボン大作戦》、サッカーや野球、テニスのように「誰もが普通に気軽にできるスポーツ、遊び」として広めていこう！というもの。最初子どものために始めたクラブでしたが、訪れた母親たちが「私も以前やりたいと思っていたけど、様々な事情でできなかった」「子ども達と一緒に新体操を楽しみたい」という憧れや希望が大きく、《親子で楽しむ新体操》へと拡張していきました。ご年配の方でも気軽に楽しく体験できる！と益々参加される方が増えているそうです。

実は、高橋亜季さん中学1年から日本代表の強化選手に選ばれ、中学の3年間、毎冬ロシアの合宿を体験したことで、指導者と選手の相互コミュニケーションの大切さを身に沁みて経験し、また高校時代には地元･秋田の国体で優勝経験もあります。
将来を嘱望され、２００８年の北京オリンピック強化選手として、出場を目指していた矢先、以前から様々な箇所に感じていた痛みが悪化、精密検査で「リウマチ」と診断されたのです。
そのために高校2年というこれからと言うときに現役を引退、絶望の淵に立たされました。

このような壮絶な体験から、参加者には「小さな成功体験から自信や新体操の本来の楽しさを感じてもらい、大人になっても自らの意志で成長に繋げる意識を育てて欲しい」と愛情を持って接しているそうです。
まずは新体操を普及させることがテーマですが「原石を見つけたら、将来オリンピック選手に育てていきたい」というのがこれからの目標です。
 

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