福岡・秋田県人会会長 中村 靖 さん
今回は九州のあきたじんといえば、この方!福岡・秋田県人会の中村靖(おさむ)会長です(^^)
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1945年12月18日、秋田市土崎港で生まれました。「終戦っ子」と言われた時期もありましたが、後期高齢者の「終戦爺」です。
教師をしていた父親は召集を免れましたが、母方の伯父は、旧ビルマ・インパール作戦で戦死しました。私は学校卒業まで秋田で過ごし、1968年、就職で、いきなり福岡市へ。海援隊の武田鉄矢が歌ったように、「♪思えば遠くへ来たもんだ」。
33年前、口コミで福岡・秋田県人会の旗揚げに加わりました。九州山口沖縄を含めて秋田出身の方が意外に多く名簿上は300人以上になります。しかし、この数字は氷山の一角、県人会は、まだまだ、知られていません。
私の日課をご紹介します。
毎朝5時、NHKの朝のマイあさラジオ(第1)が始まると散歩へ。博多湾に面した人工海浜の遊歩道を西に向かいます。湾内に浮かぶ能古島(のこのしま)へのフェリー乗り場に差し掛かるころ、全国各地のリポーターによる「マイあさだより」のコーナーが始まります。
秋田からのリポーター常連は、山本郡藤里町の齋藤栄作美(えさみ)さん(70歳)。国内初の世界遺産・白神山地で、あきた白神ガイド協会・会長を務めています。斎藤さんは標準語ですが微妙な秋田訛り、しかも味のある声と抑揚、この声に秋田を感じます。
春浅い頃、新緑のブナ林を「もこもこの大きなブロッコリーが育って来た」と表現されました。 ブロッコリーは、夏を過ぎると黄色く色づき秋へ、葉が落ちた冬、豪雪のモノトーンの世界へ向かうと言います。毎日、山に入るという斎藤さんは、先日、春から秋にかけて味わえる山菜、ミズ(ウワバミソウ)のムカゴ(実)の食べ方を紹介していました。軽く茹でて、酒に醤油か味噌。タッパーに入れて、ひと晩。酒の肴にも、ご飯にも合うと言われて、無性に白神へ行きたくなりました。8000年前から変わらない景色、見渡す限りの自然林を眺めたく。
(写真は秋田県観光総合ガイド『あきたファン・ドッと・コム』より)
さて、私の日課の残りは、自宅の水遣りから近くの愛宕神社の石段300段を登り、茅の輪くぐりをして、お参り。帰路は福岡市の西を流れる室見(むろみ)川の堤防沿いを河口に向かって終わります。90分、約6キロの行程をこなすのも25年以上に。散歩の間、県人会のイベントなどを考えますが、コロナ禍の中、まだ答えは頭に浮かびません。