保存・活動の歴史

3. 調査成果の普及

調査事務所による発掘調査が開始されて以来、その年毎の調査成果は払田柵調査事務所年報として、年度内に刊行している。
政庁の調査は昭和52年度から58年度に実施され、正報告書が刊行されている。

また、調査現場の様子や、その成果を一般の人にわかりやすく伝えるために、現地説明会を開催したり、報道機関に情報の提供を行っている。
さらに年度末に行われる秋田県埋蔵文化財センターの発掘調査報告会でも、資料とスライドを使用して調査成果を説明している。

遺構の写真、遺物、およびその解説は、秋田県埋蔵文化財センターの特別収蔵庫に展示してきたが、平成5年にガイダンス施設がオープンすると同時に、そこに引き継がれた。

現地説明会

現地説明会

この間、昭和55年3月に第6回古代城柵官衙遺跡検討会が、仙北町就業改善センターを会場にして行われた。

さらに平成7年2月、第21回古代城柵官衙遺跡検討会が、仙北町ふれあい文化センターを会場に行われた。
10遺跡の調査成果の報告のほか、光谷拓実氏による「わが国における年輪年代法の現状」と題する講演や、「払田柵跡調査20年の成果と課題」と題するシンポジウムがその内容である。
北は札幌、南は長崎から、考古学、文献史学合わせて220名の参加者があった。

現地説明会

現地説明会

報告書

報告書