「北東北の皆様に、おいしい青果物をお届けします｣

大館市　株式会社フレッシュシステム　大館センター
センター長　高瀬　浩幸

主な事業内容は？

　当社は青果物のトータルサービスプロバイダーとして、加工・流通・販売事業を行っております。
　加工事業は、バナナ等果物の追熟、リパック、カットフルーツ・カット野菜加工を行っています。追熟事業は国内最大の設備を有し、追熟が必要な果物（バナナ、アボカド、マンゴーなど）を食べごろに加工し、全国の小売店へお届けしています。形状や販売方法などのさまざまなニーズに対応する小分け包装加工（＝リパック）では、野菜の1/2カット、小分け袋詰め、花束製造などを行っています。カットフルーツ・カット野菜は、量販店やコンビニエンスストアで定番商品となっているカットパインやカットメロン、千切りキャベツ、サラダミックス、レンジで袋ごと加温してそのまま食べる蒸し野菜等の商品を、ISO22000を取得した高度な安全衛生基準に基づく工場で生産しています。
　流通事業は、青果物の鮮度を保つコールドチェーンを構築する物流センターを運営しています。入荷から出荷まで適切な温度で管理し、商品の鮮度を落としません。
　販売事業は、「ばなな屋さんの逸品」、「りんご屋さんの逸品」をはじめとする「逸品」シリーズ等食べごろ、おいしさにこだわった果物・野菜の販売を行っております。
　当社大館センターでは主に、バナナ等果物の追熟、リパック、物流センター事業を行っております。

秋田に進出したきっかけは？

　当社は、北は北海道から南は宮崎まで全国に拠点を有していますが、北東北地方（青森、秋田、岩手）は拠点が整備されていないエリアとして拠点計画の検討を行っていました。当社が取り扱う青果物は鮮度が最優先される商品であり、消費地でのサービスを行うことでより新鮮な商品をお届けすることができます。
　大館センターができる前までは、福島県郡山市にある郡山センターで東北地方全体をカバーしていましたが、郡山センターはフル操業の状態であり、また北東北への輸送となると長時間を要し、振動でバナナ等青果物が傷みやすいという難点がありました。そこで、北東北三県を対象とするセンターの立地に三県のほぼ中央に位置する大館市に進出することになりました。 

秋田に立地してよかった点は？

　当センターのある大館市は北東北のほぼ中央に位置し、北東北の主要都市に直線距離で150キロ圏内と、青森市、秋田市、盛岡市、八戸市等主要商圏に最大２時間で輸送が可能です。これにより、バナナ等青果物へのダメージが少なくなり、鮮度を保ち食べごろの商品を量販店・スーパーへお届けすることが可能になりました。今後は日本海沿岸東北自動車の一部開通があり輸送時間の短縮が見込まれるので、より一層のスピーディーなオペレーションが期待できます。
　また、十和田八幡平国立公園に抱かれた自然豊かで温泉の宝庫でもあり、桂城公園、長走風穴など近場で気軽にリフレッシュすることができる、働くのにも住むのにも恵まれた環境です。当センターの従業員は、他センターから転勤になった従業員と現地採用の従業員がいますが、現地採用の従業員たちは勤勉で当社の業務にも慣れて、安定した雇用を維持しています。

平成２４年４月