湯沢凧
湯沢市(湯沢凧)
湯沢市で制作されている凧です。大きく分けて「まなぐ凧」「武者絵凧」「歌舞伎絵凧」の3つに分類されます。
歴史・特徴
湯沢凧は江戸時代の元禄以来の長い伝統を持っています。
湯沢凧には、骨組が縦骨1本に横骨3本だけのシンプルな構造、つり糸のかけ方が単純で変幻自在な操作が可能、しっぽがないなどといった特徴があります。
湯沢凧の中でも特に目を引くのは「まなぐ凧」です。かつてツツガムシ病が流行した際に、鬼女をモデルとした虫除け祈願の絵として使用されたのがまなぐ凧の起源とされています。この凧は墨一色で描かれているため、まなぐ(目玉)が異彩を放ち、とても印象的です。
技術・職人の技
最初は和紙に下絵を用いて枠取りし、その後に書道のように筆で描いていきます。特に「まなぐ凧」は線対称であるため、筆で描くには経験と技術が必要となります。
産地の取組など
湯沢凧同好会を中心に製作が行われており、毎年3月には凧揚げ大会を開催するほか、湯沢凧を後世に伝えるために凧作りの講習会・製作体験が行われています。
工房・産地紹介
湯沢凧同好会
代表:小野 育朗 さん
電話番号:0183-73-9428