十文字和紙

横手市(旧十文字町)

 横手市十文字町に伝わり、製作されています。楮(コウゾ)を原料として使用しており、全て手作業の製作工程が特徴です。

 紙漉職人の他、和紙加工プランナーがおり、帽子やランプシェードを製作し、県内の工芸展や即売会に出品されています。

歴史・特徴

 横手市十文字町睦合において、江戸中期(1700年代の終わり頃)に始められたと言われています。集落の大半で漉かれ、明治期は最盛期で50軒にも及ぶ紙漉きがあり、大正時代になっても十数軒が紙を漉いていました。

 当時、紙漉きは生業とされていましたが、現在は佐々木清男氏がその技法を受け継ぎ、農閑期である12月~3月にかけて製作が行われています。 

技術・職人の技

 自家で育てた楮(コウゾ)の刈り取りから、十数工程の作業を経て仕上げる十文字和紙は、200年以上前とほとんど変わらない工法で漉かれています。

産地の取組など

 地元に立地している学校との関わりも大事にしており、授業への協力も行っているほか、十文字中学校(当時は十文字西中学校)では、この十文字和紙を生徒が漉き、卒業証書として使用しています。

<掲載画像のご協力>
 20:十文字和紙工房
 3~18:泉川 祐子 氏
 1,2,19:渡辺 弘子 氏

工房・産地紹介

□ 十文字和紙工房(佐々木 清男)
電話  0182-44ー3520

 泉川祐子(造形作家)
電話 0182-44-3027


■ 渡辺弘子(加工・プランナー)
電話 090-7066-5066
Eメール hirowa@sea.plala.or.jp