本荘こけし

由利本荘市

 由利本荘市で生産されているこけしです。
 首を回すと音が鳴ることが大きな特徴です。

歴史・特徴

 本荘こけしの技法は宮城県鳴子にルーツがあり、系統として鳴子系に分類されます。明治10年(1877年)頃、に鳴子の木地(ロクロ)職人が本荘へ技術を伝えたことから始まったといわれています。

 本荘こけしは、頭部を胴部にはめ込む独特の技法によって作られており、首を回したときに音がなるようになっています。

 絵付けの模様は、井桁(いげた)、楓(かえで)、なでしこ、俵模様、菖蒲(しょうぶ)、立菊(たちぎく)、絣(かすり)模様などが特徴です。

技術・職人の技

 材料には、イタヤカエデの木が多く使われます。

 胴部と頭部のはめ込みには、技術と経験による繊細な合わせ込みが必要です。

産地の取組など

 工房は1箇所で、1人の職人の手で製作されています。

 近年はこけしの人気が高まっており、4寸ほどの「豆こけし」の売れ行きが好調です。毎年2月に湯沢市で行われている秋田県こけし展にも出展されています。

工房・産地紹介

□ 本荘こけし修
〒015-0093 由利本荘市大沢
電話 0184-22-4056