大曲の花火
大仙市(大曲市)
大仙市で生産されている県指定の伝統的工芸品です。
現在は、割物菊、割物牡丹と呼ばれる花火が作られていて、毎年8月に大仙市内で「大曲の花火」として有名な「全国花火競技大会」で見ることが出来ます。
秋田で花火が作られるようになったのは、江戸時代に佐竹義宣公が秋田藩へ転封の際に花火師を常陸国から連れてきたことから始まったと言われています。
毎年8月に行われている「全国花火競技大会」は、明治43年(1910年)から始まり、100年を越える歴史があるほか、優秀な花火には内閣総理大臣賞や経済産業大臣賞などが授与されるなど、権威ある大会となっています。
製造技術も年々発展しており、近年では6重に開く「五重芯」が開発されるなど、観客の目を楽しませています。
花火には製作に留まらず、「見せる」という要素があります。中でも音楽に合わせて打ち上げる創造花火は、音楽に合うように精密に打ち上げるタイミングを計算するなど、花火師にはさまざまな技術が求められます。
全国花火競技大会の毎年の観覧客は80万人にも達し、県内でも有数の観光資源となっているほか、地域をあげて「花火産業」の創出に取り組んでいます。
ドイツ、ハンガリー、韓国など外国でも打ち上げを行った歴史があり、国際的な評価があります。
<掲載画像のご協力>
大曲商工会議所(花火振興課)