イタヤ細工

仙北市(角館町)

 仙北市角館町の雲然地区で生産されている県指定の伝統的工芸品です。

 イタヤカエデの若木を裂いて帯状に加工し、手作業で編み上げて製品にしていきます。

 箕(み)やカゴ類が代表的な製品で、古くから暮らしの必需品として生活に溶け込んでいました。

歴史・特徴

 発祥については諸説ありますが、約200年前から農家の冬期間(農閑期)の副業が手しごととして発展していったといわれています。

 産地を取り巻く環境としては、原材料を身近に調達することができたことや、消費地である都市部に近かったことなどの条件に恵まれていた点が共通しています。

 イタヤ細工の製品は軽く、丈夫なことが特長で、使っていくほどに飴色になり味わいが深まっていきます。

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技術・職人の技

 工程は、原木から細い帯状の材料に加工していく工程と材料を編み上げる工程の二つに大きく分けられます。

 削り出された帯状の薄板は1mm以下で、職人の経験と丁寧な手しごとによって製品ごとに均一な太さ、薄さに揃えられ、しなやかさを備えた材料となります。

 帯状にした材料を手しごとで編み上げていきます。カゴ編みの技法の応用で、お盆、つづら、衝立なども製作され、今後も新たな商品開発が期待されます。

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産地の取組

 クルミや山ブドウの皮など、異なる素材を使った製品や、泥染めなどによって染色したイタヤを使った製品が開発され、人気を集めています。

<掲載画像のご協力>
 1,5~13:角館イタヤ工芸
 14~18:民芸イタヤ工房
 2:あきた産業デザイン支援センター
 12:秋田ふるさと村

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工房・産地紹介

□ 角館町イタヤ細工組合(民芸イタヤ工房内)
〒014-0341 仙北市角館町雲然荒屋敷231-1
電話 0187-53-2609

□ 角館イタヤ工芸
〒014-0341 仙北市角館町雲然荒屋敷182-7
電話 0187-55-4367
※店舗ではありません

□ 民芸イタヤ工房
〒014-0341 仙北市角館町雲然荒屋敷231-1
電話 0187-53-2609

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