遺跡の概要・調査成果

払田柵跡の現状

遺跡の構造

払田柵は外柵と外郭から成り立っている。

外柵は、真山と長森を楕円形に囲い込む施設である。外柵で囲まれた範囲から外郭を除いた範囲が外柵域で、真山と沖積地からなる。
外柵は角材を密に立て並べた材木塀から成り、東西南北4箇所に門を構え、東西1,370m、南北780mに及ぶ。
外柵内の面積は約875,000㎡である。

外郭は長森とその北側にある低地によって構成される。
東西765m、南北320mの楕円形で、面積約163,000㎡、外郭線の延長は約1,760mである。

外部の区画施設は地盤の堅固な丘陵裾部が築地土塀、軟弱な低地が材木塀で、両者は連続して外郭線を形成し、外柵と同様に東西南北4箇所に門が開く。

外郭の中央部には、政庁が存在する。
政庁のある平坦地は削平と盛土によって造成されている。板塀によって方形または長方形に区画した中に、正殿、東・西脇殿が配置され、これらの建築と政庁南門によって囲まれて広場がある。

主要建物の変遷は五期に区分されている。

▼ 払田柵跡全体図

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