調査次数 | 調査年 | 調査地点 | 調査概要 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 1930 (昭和5)年 |
外柵四門ほか | 文部省調査 | |
2 | 1974 (昭和49)年 |
外郭北門 | 外郭北門2時期変遷と材木塀確認 | |
3 | 外郭線東・南部 | 長森の東・南裾で築地塀と詳細な構造を確認 | ||
4 | 1975 (昭和50)年 |
外柵北東部 | 外柵確認できず | |
5 | 真山西部 | - | ||
6 | 外柵西門周辺 | 外柵西門東側で9世紀前半のかまどを持つ竪穴建物跡を確認 | ||
7 | 外柵南門周辺 | 外柵南門を確認、北側の土坑から嘉祥2年紀木簡出土 | ||
8 | 真山南東部 | - | ||
9 | 1976 (昭和51)年 |
外郭線北東部 | 外郭線北東部で築地塀と材木塀とが連接することを確認 | 築地塀の倒壊及び材木塀4列の状況を確認 |
10 | 南大路周辺 | 外柵南門北側に道路・橋梁は確認できず | ||
11 | 1977 (昭和52)年 |
外柵線西部 | 外柵西門周辺で材木塀を確認 | |
12 | 政庁 | 正殿・東脇殿の6時期変遷、東門と板塀を確認 | ||
13 | 1978 (昭和53)年 |
政庁・外郭南門 | 政庁南門3時期、外郭南門2時期の変遷、石段を確認 | |
14 | 外柵南東部 | - | ||
15 | 外柵北西部 | 中世以降の土塁を確認 | ||
16 | 真山西部 | 中世以降の土塁・堀を確認 | ||
17 | 真山中央・南西部 | - | ||
18 | 外柵南西部 | - | ||
19 | - | |||
20 | 外郭東門周辺 | - | ||
21 | 南大路周辺 | 河川跡1条を確認 | ||
22 | 外柵北西部 | - | ||
23 | 1979 (昭和54)年 |
外柵南部 | - | |
24 | 外柵南西部 | - | ||
25 | 外柵線南西部 | 外柵材木塀及び約1m南側に並行する溝跡を確認 | ||
26 | 真山南部 | - | ||
27 | - | |||
28 | 政庁 | 東前殿の5時期変遷を確認 | ||
29 | 外柵線西部 | 外柵材木塀を確認 | ||
30 | 外柵線南西部 | 外柵材木塀を確認 | ||
31 | 1980 (昭和55)年 |
外柵北東部 | - | |
32 | 外柵南西部 | 外柵域沖積地に掘立柱建物跡を確認 | ||
33 | 外柵線西部 | 外柵布掘溝を確認 | ||
34 | 外柵南西部 | - | ||
35 | 政庁 | 政庁北東部で施設群を確認 | 掘立柱建物跡・竪穴建物跡・工房跡・溝跡を確認 | |
36 | 外柵南東部 | - | ||
37 | 外柵線南東部 | ボーリングにより外柵材木塀を確認 | ||
38 | 1981 (昭和56)年 |
外柵南東部 | - | |
39 | - | |||
40 | 外柵南西部 | - | ||
41 | 真山南部 | - | ||
42 | 外郭線南部 | 外郭築地塀と掘立柱建物(櫓?)跡を確認 | ||
43 | 外柵南西部 | 外柵域沖積地に時期不明掘立柱建物跡4棟を確認 | ||
44 | 外柵線南東部 | 外柵材木塀を確認 | ||
45 | 外柵北西部 | - | ||
46 | 1982 (昭和57)年 |
外柵北西部 | 溝跡、河川跡を確認 | |
47 | 政庁 | 政庁西門2時期、西前殿5時期、西脇殿6時期の変遷を確認 | ||
48 | 外郭東門周辺 | 外郭東門確認できず | ||
49 | 長森北部 | 古代井泉(ホイド清水)の調査 | ||
50 | 外柵南西部 | - | ||
51 | 外郭線北部 | 外郭材木塀(部分的に2列)を確認 | ||
52 | 外柵線西部 | - | ||
53 | 1983 (昭和58)年 |
政庁 | 政庁北西部で施設群を確認 | 政庁北門跡・掘立柱建物跡・板塀跡を確認 |
54 | 外郭南門周辺 | 外郭南門と築地塀の基礎整地地業を確認 | ||
55 | 1984 (昭和59)年 |
外郭南門周辺 | 外郭南門の4時期変遷を確認 | 門両脇に石塁? |
56 | 外柵線東部 | 外柵材木塀を確認 | ||
57 | 外柵北東部 | - | ||
58 | 外柵線南西部 | 外柵材木塀を確認 | ||
59 | 外柵線北東部 | 外柵材木塀を確認 | ||
60 | 1985 (昭和60)年 |
政庁北側 | 竪穴建物跡と溝跡を確認 | |
61 | 外郭東門周辺 | 外郭築地塀と掘立柱建物(櫓?)跡を確認 | 外郭東門を確認できず | |
62 | 外柵南東部 | ハンドボーリング調査 | ||
63 | 外柵線南西部 | 外柵材木塀を確認 | ||
64 | 外郭北部 | 外郭線を確認できず | ||
65 | 1986 (昭和61)年 |
外郭南門周辺 | 石塁が外郭線の一部を構成することを確認 | 石塁は地震で倒壊、改修 |
66 | 外柵南東部・南大路西側 | ハンドボーリング調査 | ||
67 | 外郭線西部 | 築地塀を確認 | 外郭西門を確認できず | |
68 | 1987 (昭和62)年 |
外郭東門 | 外郭東門4時期変遷を確認 | |
69 | 政庁東側 | 政庁東側の微地形測量調査 | ||
70 | 外柵南西部 | ハンドボーリング調査 | ||
71 | 外柵北西部 | - | ||
72 | 外柵東門周辺 | - | ||
73 | 外柵線東部 | 外柵材木塀を確認 | ||
74 | 1988 (昭和63)年 |
外郭南門周辺 | 外郭線の整地地業と築地塀崩壊土、外郭材木塀等を確認したが、南門東側石塁は確認できず | |
75 | 政庁北西側 | 外郭線~政庁間に竪穴建物跡6棟確認したが、区画施設は確認できず | ||
76 | 外郭東部 | 外郭東部地区の微地形測量調査 | ||
77 | 外柵北西部 | ハンドボーリング調査 | ||
78 | 外郭南門周辺 | 石塁の幅が3.4~3.6mなど、詳細を確認 | 外郭南門復元工事に並行した調査 | |
79 | 1989 (平成1)年 |
外柵・外郭北部 | ハンドボーリング調査 | |
80 | 外郭西側 | 外郭西部地区の微地形測量調査 | ||
81 | 外郭西門周辺 | 築地塀に連接する材木塀、外郭西門の一部を確認 | 地震による築地塀の倒壊および基礎事業の断裂を確認 | |
82 | 真山南部 | 中世堀田城の堀跡を確認 | ||
83 | 外郭南門周辺 | 丘陵裾部に溝跡を確認 | ||
84 | 1990 (平成2)年 |
外柵北東部 | ハンドボーリング調査 | |
85 | 外郭西門 | 築地塀と材木塀、外郭西門4時期変遷を確認 | ||
86 | 政庁西側 | 政庁西側の微地形測量調査 | ||
87 | 外柵西部 | 溝状遺構を確認 | ||
88 | 1991 (平成3)年 |
外柵線南東部 | 外柵材木塀が10世紀前半代の砂利層に覆われることを確認 | |
89 | 長森北部 | 溝状遺構を確認 | ||
90 | 長森東方地区 | 政庁東側の平坦域に長森丘陵東方官衙域を確認 | 竪穴建物跡・掘立柱建物跡・板塀跡を確認 | |
91 | 外柵南門周辺 | - | ||
92 | 1992 (平成4)年 |
外柵南門周辺 | 外柵南門西側の河川蛇行部で外柵が開口することを確認 | 外柵南門の再調査 |
93 | 南大路周辺 | 南大路の橋梁及び大路西建物を確認 | ||
94 | 1993 (平成5)年 |
南大路周辺 | 外郭南門東方・南西官衙域及び橋脚の詳細を確認 | 南大路は確認できず |
95 | 長森東方地区 | 長森丘陵東方官衙域の広がりを確認 | ||
96 | 外柵北東部 | - | ||
97 | 真山南部 | - | ||
98 | 1994 (平成6)年 |
外郭北部 | - | |
99 | 外郭線北東部 | 櫓状建物が材木塀を跨いで4期変遷し約90m間隔となることを確認 | 外郭線A期柵木の801年伐採を確認 | |
100 | 長森東方地区 | 長森丘陵東方官衙域の広がりを確認 | 掘立柱建物跡が取り付く竪穴建物跡を確認 | |
101 | 外柵南東部 | 電気探査調査 | ||
102 | 外柵線南東部 | 外柵線南西部における材木塀の連続性と、9世紀後葉には埋没していたことを確認 | 県道大曲田沢湖線改良事業に先行する調査 | |
103 | 1995 (平成7)年 |
外郭線北東部 | 外郭材木塀のB・C期柵木が抜き取られて横にされていることを確認 | 外郭材木塀北側のSD1145が北東方へ離れていくことを確認 |
104 | 長森北部 | ホイド清水から北流する河川跡を確認 | ||
105 | 長森東方地区 | 長森丘陵東方官衙域の広がりを確認し、「官」「小勝」墨書土器が出土 | ||
106 | 外柵南東部 | 南大路東側氾濫原の電気探査調査 | 南大路東側における河川氾濫原等の状況が確認された | |
107 | 1996 (平成8)年 |
外郭線北部 | 櫓状建物及び外郭材木塀の南側に沿う木道を確認し、「山本」刻書の完全な柵木を確認 | A期は棚櫓、B~D期は塀を跨ぐ形態を確認、D期柵木の917年伐採を確認 |
108 | 外郭北部 | - | ||
109 | 外柵南西部 | 南大路西側氾濫原の電気探査調査 | 南大路西側における河川氾濫原等の状況が確認された | |
110 | 1997 (平成9)年 |
外郭線北東部 | 年輪年代測定試料を得るための調査、外郭線A期801年、B期不明、C期907年、D期917+α年を確認 | |
111 | 外郭北門 | 外郭北門の再調査、4時期変遷を確認 | ||
112 | 外郭北門周辺 | 外郭北門西側材木塀の4時期変遷を確認 | ||
113 | 1998 (平成10)年 |
北大路周辺 | 北大路として幅6~7m、最大厚40cmの道路遺構を確認 | 西半部にC期材木塀を転用した木道を確認 |
114 | 外郭線南部 | 外郭南門西側の築地塀を確認 | ||
115 | 1999 (平成11)年 |
政庁西側 | 政庁西側の平坦域に官衙域を確認 | 掘立柱建物跡・板塀跡・竪穴建物跡・土坑等を確認 |
116 | 外郭西門東側 | 外郭西門東側の平坦域に官衙域を確認 | 竪穴建物跡・土坑を確認 | |
117 | 2000 (平成12)年 |
外郭西門東側 | 外郭西門東側官衙域の広がりを確認 | 尾根部は政庁へ向かう通路、南側緩斜面には鍛冶工房としての竪穴建物跡を確認 |
118 | 政庁西側 | 政庁西側官衙域の広がりを確認 | 掘立柱建物跡・板塀等を確認 | |
119 | 2001 (平成13)年 |
外郭西門東側 | 外郭西門東側官衙域の広がりを確認 | 整地層より「出羽□/郡□男鹿/凡酒坏」の篦書須恵器坏及び緑釉陶器が出土 |
120 | 政庁西側 | 政庁西側官衙域の広がりを確認 | 北側斜面部に板塀跡・土坑・焼土遺構等を確認 | |
121 | 2003 (平成15)年 |
外郭西門東側 | 外郭西門東側官衙域の広がりを確認 | 金床石と足入穴を持つ鍛冶工房や銅鋳造に関わる工房も確認 |
122 | 政庁西側 | 政庁西側官衙域の広がりを確認 | 北側斜面中位で鍛冶工房が連続操業することを確認、祭祀遺構を確認 | |
123 | 政庁と外郭西門をつなぐ尾根線は通路の可能性 | |||
124 | 外柵線南東部 | 県営ほ場整備事業土崎・小荒川地区に係る確認調査 | ||
125 | 2004 (平成16)年 |
真山東部 | 十和田火山灰降灰後の火葬墓を確認、中世堀田城に関係する造成等を確認 | 真山地区への測量基準点設置に伴う調査 |
126 | 政庁西側 | 政庁西側官衙域における鍛冶工房群の東限を確認 | ||
127 | 長森北部 | 北大路及び木道に連続すると思われる道路跡2条を確認したが、側溝は確認できず | ||
128 | 外柵線南東部 | 外柵材木塀の布掘溝を確認 | 県営ほ場整備事業土崎・小荒川地区に先行する調査 | |
129 | 2005 (平成17)年 |
真山北部 | 古代の火葬墓を確認 | 真山地区への測量基準点設置に伴う調査 |
130 | 長森北部 | 十和田火山灰降灰前後のホイド清水への通路跡を確認 | ||
131 | 外柵線南東部 | 外柵材木塀を確認 | 県営ほ場整備事業土崎・小荒川地区に先行する調査 | |
132 | 2006 (平成18)年 |
真山中央部 | 中世堀田城跡に関係する造成等を確認 | |
133 | 長森北部 | 政庁~長森北側縁辺部~外郭東門方向に向かう東西道路跡を確認 | ||
134 | 外柵線南東部 | 外柵材木塀を確認 | 県営ほ場整備事業土崎・小荒川地区に先行する調査 | |
135 | 2007 (平成19)年 |
政庁西側 | 政庁西側官衙域の広がりを確認 | 大型掘立柱建物跡・竪穴建物跡・鍛冶工房群を確認 |
136 | 真山中央部 | - | ||
137 | 2008 (平成20)年 |
政庁西側 | 政庁西側官衙域における鍛冶工房群の西限を確認 | 同一箇所で嵩上げ・重層する鍛冶工房と思われる竪穴建物跡を確認 |
138 | 外柵線北・東部 | 県営ほ場整備事業本堂城回地区に係る確認調査 | ||
139 | 2009 (平成21)年 |
外郭線北西・南部 | 外郭材木塀北側に並行する大溝を運河と比定 | (緊)秋田県重要遺跡調査事業として実施 |
140 | 外柵線南部 | 調査区内で外柵材木塀開口部は確認できず、東側に隣接する道路下位付近で柵外に流下する可能性 | ||
141 | 2010 (平成22)年 |
外柵南部 | 復元河川北側沖積地における微地形を確認 | |
142 | 2011 (平成23)年 |
外郭南門東側 | 大路東建物南側の沖積地に、10世紀初頭の盛土整地と大溝を確認 | |
143 | 外柵線東部 | 外柵東門南側の材木塀が指定地外東側に膨らむことを確認 | 県営ほ場整備事業本堂城回地区に先行する調査 | |
144 | 2012 (平成24)年 |
外郭南門東側 | 大路東建物と大溝との間に掘立柱建物跡を確認し、大溝は東側の小河道に開くことを確認 | |
145 | 外柵線北部 | 外柵北門が完全に滅失したことを追認 | 県営ほ場整備事業本堂城回地区に先行する調査 | |
146 | 2013 (平成25)年 |
外郭南門東側 | 大路東建物南側に南北棟の掘立柱建物跡を確認 | 第94次確認のSB1058と確認、SB1055と二棟一対となる可能性 |
147 | 外柵線北・東部 | 外柵北門東側の柵推定ラインの南側に材木塀の布掘りと思われる溝跡を確認 | 県営ほ場整備事業本堂城回地区に先行する調査 | |
148 | 2014 (平成26)年 |
外郭南門東側・南西側 | 外郭南門南西側沖積地に盛土整地と大溝を確認 | |
149 | 2015 (平成27)年 |
外郭南門南西側 | 外郭南門南西側沖積地に土器焼成遺構を確認 | |
150 | 2016 (平成28)年 |
外郭南門南西側沖積地の盛土下で焼土遺構を確認 | ||
151 | 2017 (平成29)年 |
外郭南門南西側沖積地の盛土下で掘立柱建物跡を確認 | ||
152 | 2018 (平成30)年 |
外郭南門南西側沖積地の大溝が区画施設である可能性 | ||
153 | 2019 (令和元)年 |
外郭南門南西側沖積地の大溝が、外郭線に沿って西に延びていることを確認 第7号漆紙文書の出土層位の再検討から、廃棄年代を9世紀末葉と推定 |
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154 | 2020 (令和2)年 |
外郭西門南西部 | 外郭南門付近から西に延びる大溝の西端が、真山と長森の間を南北に流れる小河川と接続し、同時に埋没していることを確認 | |
155 | 2021 (令和3)年 |
外郭西門の南側の沖積地で、創建期の竪穴建物跡を確認 | ||
156 | 2022 (令和4)年 |
外郭西門の南側の低地は、外柵が消失した9世紀後半以降では利用が低調であったことを確認 |