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語りを聞く

石山金考さんと山田獅子踊り

画像:石山金考さんと山田獅子踊り

  山田に伝わる「山田獅子踊り」は1602年、佐竹氏が水戸から秋田に移る際、家臣たちが長旅のお殿様をねぎらい踊った「獅子」の舞が伝えられたものといわれています。五穀豊穣、無病息災を祈り、お盆に奉納される山田に400年以上伝わる伝統芸能のひとつです。

獅子踊りの頭
 
 山田の獅子は狼や鹿のようなスリムな顔つきが特徴。太陽、星、月の印をつけた獅子たちは駆け引きをしながら1匹の雌獅子を取り合います(演目名は「雌獅子舞」)。その他に獅子踊りには笛、太鼓、棒術や奴(やっこ)踊りが随伴し、20~30人近くにのぼる一行は、神社前やお寺、集落内の辻、広場で奉納舞を献じます。その踊りの特徴は、何といっても勇荘活発な動きの激しさといえるでしょう。
 
 「踊ると息も絶え絶えになるんですよ。山田の人にとって獅子踊りは大人の仲間入りをする行事の一つでした」。そう語る石山金孝さんは、山田の伝統芸能に魅せられた一人。山田出身で、小中学校の事務職員を務めながら、絵を描き続けてきた石山さんは郷土の姿を版画で表現してきました。「学校の先生たちの美術展に、ジンジョ様の絵を出したら、賞をとっちゃったんですよ。山田に、いい「素材」がある証拠です」
 
 そんな伝統芸能のひとつである山田獅子踊りは、2010年東京・六本木ヒルズで行われた春まつりにも登場しました。400年の間、山田だけで行われてきた獅子の舞が、初めて舞台を変え、東京で演じられたのです。「山田で見る獅子とは全然違う」…山田出身の東京在住者も、久々に見るふるさとの激しい獅子の健在ぶりに感動したようです。
 
獅子踊りをダイナミックに描いた石山さんの版画
 
 獅子踊りに、ジンジョ様、この他にも、神社火災で衣装が消失しましたが、天狗の面をつけた年男が猿田彦の化身として、町内を練り歩く華やかな祭典も山田では行われていました。石山さんの力強いタッチで描かれた山田の風土。芸術家の感性を刺激する個性豊かな伝統芸能が、山田には数多く伝えられています。

秋田民俗芸能アーカイブスでは、山田獅子踊りの動画を閲覧することができます。
この機会に、ぜひご覧ください。

                               2010年4月掲載

●秋田民俗芸能アーカイブス「山田獅子踊り

山田獅子踊りの様子は、産地直送ブログと「山田集落達人ブログ」でもご紹介しています。

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