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語りを聞く

地域おこし協力隊 桝本杉人さん

画像:地域おこし協力隊 桝本杉人さん

桝本杉人さんは、八木沢集落での暮らしを「全てが新鮮」と話します。「個々の活動だけでなく、普段の暮らしそのものが新鮮。ここでの生活は初めての事ばかり。1日中薪割りをしていたのでだいぶ鍛えられました」。
 
桝本さんは、平成21年11月20日から、上小阿仁村の八木沢集落に地域おこし協力隊として赴任しました。京都・立命館大学の学生である桝本さんは、現在、大学を休学し八木沢で活動を行っています。豪雪地帯の上小阿仁村で初めて迎えた冬は、家々に打ち付ける雪囲いの板の多さに驚いたようですが、2年目の冬は「もっと打たないと隙間から風が入ってくる」と、雪国の生活にすっかり慣れた様子です。
 
八木沢公民館に一緒に居住する協力隊の水原聡一郎さんとは、すっかりいいコンビです。「協力隊が2人で良かったと感じています。例えば、お互い村のサークルに別々に所属していますが、僕が山岳会に行くと“水原君はどうしてる?”って村の人が僕たちに関心を持ってくれます。2人いたことで、村のいろんな方と知り合えました」。図書館通いが縁で仲良くなった司書さんから進められ、幼稚園で本の読み聞かせを行ったり、村の若者と共に特産品作りにもチャレンジしています。
 
八木沢での生活を振り返り、桝本さんは「人の話を聞くようになった」と自身の変化を感じています。日常生活の全てが初めての八木沢では、他人に物を聞かないと何も分かりません。「ちょっと困った時に“この人に聞くといいよ”と言ってもらえる、そんな人と人の繋がりに楽しさを覚える」と話します。
 
八木沢の地域おこし協力隊は、東北地方初の協力隊ということもあり、マスメディアから大きな注目を浴びてきました。計画したことが実際に形になるのか不安が付きまとうこともあったそうです。「この仕事のプレッシャーは常に感じている」という桝本さんの言葉は、世間の協力隊への期待の高さを物語っています。
 
しかし、「苦しいことより楽しいことが多くないと続かない」と桝本さんは話します。村の行事では、桝本さんの姿を見つけると子供たちが駆け寄ってくる風景も見られました。「昔は子供が懐くようなタイプじゃなかったって言われるんですけど」と桝本さんは苦笑します。八木沢の協力隊は人との繋がりから活動の幅を広げてきました。「地域も変わるし、僕らも変わるというのはあったと思います」。桝本さんは八木沢の暮らしを楽しみながら、自身の変化も楽しんでいるようでした。
2011年11月掲載

※桝本さんは平成24年(2012年)11月に協力隊の任期を終えましたが、その後も上小阿仁村が独自に設置した「地域活性化応援隊」として平成26年度も八木沢集落で活動を継続しています。

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