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風土を楽しむ

奇祭「ジンジョ祭」

画像:奇祭「ジンジョ祭」

-人々の絆を結ぶ山田の守り神-  

 山田集落のあちこちで見ることができるユニークな外見の神様。この神様は、山田では「ジンジョ(地蔵)様」と呼ばれ、禍(わざわい)から集落を守る「道阻神」です。
 
 昔、駐在所の巡査が「風紀上よくない」と人形を山に移し、人形の形も変えさせたところ、関係者が不幸に見舞われたというエピソードが残るジンジョ様。地域に400年受け継がれてきたことからも、人々のジンジョ様への信仰の厚さをうかがえます。
 
 旧暦10月末日の前日に行われる「地蔵祭り」では、人形作りの名人たちが、祭り当番の家で、町内の人々とワラの取り替え作業を行います。今年当番となった赤坂実さん、自宅が当番となるのは2回目です。1回目の時は父親が、赤坂さんを東京から山田に呼び戻したそうです。当番の人間は、祭りの儀式で人々に自分の家族を紹介するのが恒例行事。赤坂さんは「家族ともども、地域にお世話になっていることを自覚し、地域に感謝する祭りだと私は思ってます」。
 
 祭りの本番の当日、「立派なジンジョ様作ったすな~」と町内の人々が集まる当番の家。赤坂さんは「これは俺のカカアだす」と照れくさそうに、1回目の時とは違う赤坂家を人々の前で披露しました。
 
 祠(ほこら)にジンジョ様を納めるため、町内を練り歩くのがジンジョ祭りの一番のみどころです。子供のようにはしゃぎながら、太鼓、笛などのお囃子とともに大人たちが町内を練り歩きます。その中には秋田県外から来たという観光客の姿も。「趣味で見にきたんです。秋田は特に道阻神信仰が多いですけど、ここの神様はさらに独特ですね」
 
 再び祠に納められたジンジョ様は、これから1年間、集落を守るお役目につきます。人々を守るだけでなく、人々の絆を結ぶ神様、それが山田のジンジョ様です。
 
                               2010年4月掲載

【産地直送ブログ】
遥か昔から山田地域に根付く伝統行事「ジンジョ様祭り」!(2013年2月掲載)
 

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