北秋田市・浦田地域で毎年春彼岸の最終日に行われている「万灯火(まとび)」は、浦田地域の「少年団」によって継承されています。万灯火には先祖供養の意味があり、昔は墓所で迎え火と送り火の日に集めてきた藁を燃やしたと言います。
少年団は小学校3年生から中学校3年生までの子供たちが所属しており、火を使う行事のため「浦田若勢会」の皆さんが安全を見守ります。
事前に少年団とその家族が集まって火を付けるための「だま」を1日かけて作ります。
万灯火当日は作った「だま」に灯油を染みこませ、阿仁川堤防沿いのあぜ道に等間隔で設置していき、事前準備が完了となります。夜には少年団と若勢会が一緒に100個以上のだまに火を灯して幻想的な光りを浮かび上がらせます。
万灯火が灯る時間帯になると地域の方は外に出て万灯火を楽しみ、先祖への思いを馳せます。50年以上、途絶えること無く継承されている万灯火は浦田地域の冬の風物詩となっています。
 
平成29(2017)年3月掲載

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