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食を楽しむ

かたでご(大根)

画像:かたでご(大根)


  11月初旬になると、大館市立花地域では、家々の軒先に長さ20㎝ほどの薄紫色の大根が干され始めます。地元の人々が「かたでご」と呼ぶこの大根は、地元に昔から伝わってきた地大根で、普通の大根より硬く、短いのが特徴です。すりおろせば「からし大根」のような辛さを味わえるので、地元の人は、今もわさび代わりに「かたでご」を使用しています。日本一辛いと有名な鹿角市の松館しぼり大根と比べると辛さは少し弱めですが、イカ刺し、長芋、トンブリにかけたり、白魚や醤油を入れて食べたりするのが立花地域の昔からの「かたでご」の味わい方です。

 また、「かたでご」は漬け物にしてもとても美味しく、漬け方は家々で異なりますが、代表的なのは、米の糠を使う「こぬか漬け」と「醤油漬」です。干したスルメや昆布を刻んで南蛮漬け、または、数の子を入れて松前漬け風に漬ける家もあります。硬いので日持ちが効くため、「かたでご」は保存食としても重宝されてきました。地域に根付いてきたその「硬さ」は、地域の漬物文化のバリエーションを多彩にしています。
2012年5月掲載

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