北秋田市・浦田地域にある「浦田神社」は、言い伝えでは約800年の歴史があると言われています。かつて浦田地域は、「寄延(よりのぶ)」、「白坂」、「大渕」、「浦田」の4集落で「浦田村」をつくっており、浦田神社は村社として祀られていました。

毎年旧暦8月15日の十五夜に祭典が行われており、前日は神社の境内に舞台を設置し、演歌歌手などを招いて盛大な宵宮が行われます。
 浦田神社の神事は昔ながらのやり方を代々継承しており、湯ノ華の神事(作占い)や、若勢会の神輿と子供御輿の巡行、若勢会による奉納相撲が行われるなど、様々な催しが行われる浦田地域の一番大きな行事と言えます。
 
 国道105号から秋田県道111号桂瀬笹館線に入ると、浦田神社を真正面に望むことができます。浦田神社の鳥居の後に巨大な杉の木が2本、柱のように生えており、満月の夜にはその杉の木の丁度中央、本殿の真上に月を見ることができます。祭典が旧暦の十五夜に行われることから見ても、「先人たちが意図的にこういった美しい景色を創り出したのではないか」と地域の方は話しています。
 
 浦田神社の神々は遥か昔から浦田地域の住民の営みを見守り続けています。
 
平成29(2017)年3月掲載

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社木の旅立ち。浦田の社木伐採報告・安全祈願祭(2019年11月掲載)
「お父さんがんばれ!」浦田神社祭典で奉納相撲!(2018年10月掲載)

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