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歴史を知る

三枚天池隧道(さんまいあまいけずいどう)

画像:三枚天池隧道(さんまいあまいけずいどう)


 平成9年(1997年)、現在の新小様トンネルができるまで上小様地域の人々は、3つのルートを使って集落から阿仁合の中心部に出入りしていました。1つは「旧小様トンネル」を抜け汽車を利用するルート、2つ目は三枚の西側に位置する「真木沢鉱山」の山越えルート、そして3つ目が上小様地域の南端に位置する、三枚鉱山集落と合滝集落の間にある「三枚天池隧道(さんまいあまいけずいどう)」と呼ばれる鉱石の運搬に昭和30年頃まで使用していたトンネルです。

 
 鉱山で栄えた頃、三枚鉱山集落と合滝集落の間には「天池(あまいけ)」と呼ばれる集落がありました。写真は現在の天池の様子です。この天池から阿仁合まで長さ約4kmの隧道が掘られ、トロッコが走っていたのです。電灯がない時代、人々はカンテラと呼ばれるランプを使い、40~50分かけて真っ暗なトンネル内を歩いて阿仁合に出たといいます。途中でトロッコが通ることもあり、トロッコをよけながら暗いトンネル内を人々は歩きました。
 
 鉱石の運搬を目的に作られたトンネルですが、阿仁合と上小様地域を結ぶ貴重な道であったことは間違いありません。中には、「三枚鉱山で赤ちゃんが生まれる」と知らせを受けた助産婦が「白い作業服姿」で隧道を歩いているのを、三枚方面からトロッコに乗った鉱夫が幽霊と勘違いしたというエピソードが伝わっています。
 
 現在、三枚天池隧道は入口がふさがれ、立入禁止となっていますが、今でもトンネル内は通行可能であると考えられています。閉鎖された後も地域の子供たちの格好の遊び場でもあったようです。
 
 ※現在の三枚天池隧道は、危険なため立ち入りが禁止されています。
2012年5月掲載

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