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歴史を知る

川口獅子踊り

画像:川口獅子踊り


  「川口獅子踊り」は、大館市立花地域の隣の川口地域に伝えらる伝統行事です。
川口の周辺には旧田代町の「山田獅子踊り」「蛭沢獅子踊り」などが伝えられ、雄獅子2匹が雌獅子1匹を巡って激しく踊るなど共通点が多く見られます。関ヶ原合戦後、常陸国(今の茨城県)から秋田に移封された佐竹氏の家臣が伝えたと言われ、現在は8月13~14日の2日間演じられています。

 
 川口獅子踊りは、豊作祈願と先祖の魂を慰める目的で演じられます。
13日は、最初に川口墓地で川口小学校の児童による「奴踊り」が演じられます。華やかな模様の浴衣にタスキ掛けし、相撲の化粧まわしのような前掛けをした奴(やっこ)による踊りが演じられた後、3匹の獅子による「獅子踊り」が始まります。
 
 獅子頭に「太陽」がついたのが雄獅子、「月」がついたのが雌獅子で、「剣」は中獅子と呼ばれます。演じるのは下川沿中学校の獅子踊りクラブチームの生徒たちです。獅子踊りは、華やかな衣装の奴踊りに対し、グレーを基調としたシックな衣装が特徴です。獅子頭をかぶると頭痛が治るとの言い伝えられています。
 
 川口獅子踊りは、山から下りてきた雌獅子をめぐり、雄獅子と中獅子が激しく争い、3匹仲良く一緒に山に戻るまでの様子を表しています。演目の途中、すげ笠をかぶった人間が道化役のように乱入するシーンもあり、観衆はいっそう盛り上がります。川口墓地での供養踊りを皮切りに、川口地域内はもちろん、隣の立花地域でも演じられます。
 
 川口獅子踊り保存会は、演じ手の小学生、中学生のほか、20代のメンバーを中心に保存に取り組んでいます。小中学生が夏休みに入ると2週間かけて練習します。中学校の卒業と同時に演じ手としても卒業してしまいますが、卒業したメンバーが本番に応援にかけつけるなど、伝統芸能の継承が着実に地域に根付いています。
 
平成24(2012)年5月掲載
■参考文献
『大館市史 第4巻』

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川口獅子踊り(外部リンク)

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