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歴史を知る

蛭沢獅子踊り

画像:蛭沢獅子踊り

 
蛭沢、田茂ノ木、越山、羽立、長谷地、大石渡の6集落からなる越山地域に伝えられているのが「蛭沢獅子踊り」です。その始まりは、安永年間(17721781)とも文化年間(18041818)とも言われ、佐竹氏の転封がきっかけに伝えられたという説と、津軽地方から伝えられたという説があります。豊作祈願、悪病除けを目的に、現在は813日、蛭沢集落の会館前で演じられ、蛭沢獅子踊りは、大館市の無形民俗文化財に指定されています。
 
蛭沢を含む越山地域は大館市の旧田代町に位置しています。旧田代地域には、山田と蛭沢の2つの集落に獅子踊りが伝えられており、蛭沢の人々は山田まで獅子踊りの見物にいき、踊りの一部を取りいれながら工夫したそうです。一匹の雌獅子を二匹の雄獅子で取り合う様子は山田の獅子踊りと共通していますが、獅子頭の形状はまったく異なり、髭の生え方や目の形などに地域の個性が見られます。
 
越山地域の獅子踊りは、蛭沢集落のほかに、越山集落でも演じられていました。越山の獅子踊りは廃絶してしまいましたが、獅子頭は現在も越山に残っています。秋の豊作を願う獅子踊りの風習は、旧田代町に伝わる貴重な伝統行事の一つ。かつて、演じ手が集まらず、蛭沢獅子踊りも中断した時期もありましたが、「獅子が休止していた時期に、小学生に踊りを教えたら集落の人たちが集まってくるんだよ」と話す地元の方は、蛭沢獅子踊りが復活に向かう当時の様子が面白かったとお話してくれました。
 
現在、蛭沢獅子踊りは、「蛭沢獅子踊保存会」により伝統が継承されています。平成21年度には、越山十日会が秋田県の事業を活用し、蛭沢獅子踊りの講習会を開催し、発表会も開きました。越山の人々は、越山地域全体から演者を募り、蛭沢獅子踊りを後世に残していく活動を続けています。
 
■参考文献
『田代町史・別巻』
2011年4月掲載

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