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名物に触れる

地下石切場を社会科見学!中野産業株式会社

画像:地下石切場を社会科見学!中野産業株式会社

 中野地域の名前を冠する中野産業は、中野地域の南側、「泣きっ面山」と呼ばれる山のふもとで石材の生産を行っています。

 その主力となる石材は爽やかな薄緑色の「十和田石」。濡れても滑りにくいという特質を生かして、全国各地の温泉施設や家庭のお風呂で床材に使われています。
また、音響特製の良さと石質の格調高さから東京芸術大学のコンサートホールである「奏楽堂」の内装にも使われています。

 中野産業では、「まず十和田石の採掘現場を見てもらいたい」という思いから、坑道内の見学を一般に公開しています。営業時間内であれば、事前の申込みにより見学が可能です。

 実際の坑道内部は、一枚岩の岩盤をくりぬいて採掘がおこなわれています。うす暗い中を、社員の案内で進む坑道は、まるでコンピューターゲームの一場面のようです。

 そしてなにより、採掘現場のスケールの大きさには、誰もが言葉を失います。坑道内は、いくつものライトが岩肌を照らしています。そして何十メートルと掘り進められた採掘場所は、驚くほどの広さでまるで古代の神殿かと見まごうほどです。

 坑道の先端にある石切場には、自動的に石を切り出すカッターが据え付けられ、20メートルの深さまで掘り下げられます。石切場の壁も当然、すべて十和田石。10メートル四方の巨大な柱は、坑道の天井を支えるためにあえて残されたものです。

 また、石を取った後の坑道の活用も考え始めています。内部は通年10度前後になっており、夏涼しく冬は暖かく感じます。この環境を利用しての野菜を初め、さまざまな物の貯蔵などが試されています。

 そうした取り組みの第1弾として、中野産業の採掘場内、地下50mの岩盤内で貯蔵された純米酒が2010年10月に発売されました。北鹿(ほくしか)のお酒「地下岩盤貯蔵」です。

 中野産業では、さまざまな十和田石の活用を考え始めています。たとえば、田沢湖の水質改善に十和田石が使えないかと考えています。クニマスが再び発見されたものの、現在の田沢湖は酸性度が強く、里帰りの目処もたっていません。そこで、石灰の中和作用以外にも、十和田石が持つ酸性の水を中和する性質を使えないか、と研究を進めています。

【お問い合わせ】中野産業株式会社
●住所   秋田県大館市比内町中野字下籾内38
●営業日  月曜日~土曜日
●営業時間 8:00~17:00
●電話   0186-56-2514
中野産業株式会社

2011年4月掲載

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