本文へスキップ

語りを聞く

鴇自治会 会長(平成22年度) 和田隆悦さん

画像:鴇自治会 会長(平成22年度) 和田隆悦さん

 

 オープンを控えた道の駅「こさか七滝」の敷地内に、5つの大太鼓を載せた青色のトラックが入ってきました。運転するのは鴇集落の自治会長をつとめる和田隆悦さん。「こさか七滝」のオープニングセレモニーで鴇集落の伝統行事「鴇大太鼓」を披露するため、集落から重さ30~40kgの大太鼓を運んできたのです。集落の若者たちが鴇大太鼓を鳴りひびかせる晴れの舞台の陰には、大太鼓を運ぶ和田さんの存在が欠かせません。
 
 長年運送会社に勤め、いまも1tトラックを所持する和田さんは、自治会長になって2年になります。鴇で生まれ育った和田さんは、小さい時から鴇のほとんどの行事を見てきました。

和田さんのお話を伺ったこの日は、自治会のみなさんにも集まっていただき、集落の思い出を聞かせていただきました。近くの高寺山で暗くなるまでスキーやソリで遊んだ思い出話に花が咲く中、一番盛り上がったのが青年会で主催した「演芸会」にまつわる話です。

「農休日」と題された寸劇による演芸会を考えたのは、鴇の青年会です。不定期にしか休めず、休日自体も少ない農家の若者たち……この状態では嫁をもらうのも難しく、みなで交流する時間もない。「みなで休む日をつくろう」。親たちを説得するために考えた青年会の寸劇は、おおいに盛り上がり、上の世代も「若者がそう考えるなら」と農休日を取り入れたそうです。

和田さんにとってもこの演芸会には思い入れがあります。青年会に入る前から演芸会を見てきた和田さん。学校を卒業して入った青年会では、みなで賑やかにお酒を酌み交わし盛り上がったそうです。この日も、自治会メンバーが鴇の思い出話に盛り上がる様子を和田さんは、嬉しそうに見つめていました。鴇の人々が集まり、一緒に過ごす時間の楽しさ……それは昔も今も変わることがありません。

ページ上部へ戻る