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風土を楽しむ

天神様フェスティバル

画像:天神様フェスティバル

 鹿角市・松館地域では、毎年4月24日と25日に大きな松館天満宮例大祭が行われています。

 25日が本祭で「松館天満宮三台山獅子大権現舞」という神楽を奉納、24日は宵宮となっており、宵宮では宮司の桜田さんの家での天神様への祈祷と権現舞の奉納、そして直会があり、その後に集落全体で盛り上がる「松館天神様フェスティバル」が開催されます。

 平成23年に行われたフェスティバルで第26回目となっており、ずっと続いている、松館地域の大切な行事の一つとなっています。

 「松館天神様フェスティバル」は、「松館生活改善センター」で行われ、地域の風習により同年代で区切られた「もうし」というグループごとに芸や出し物を披露する場になっており、天神様フェスティバルに向け、もうしごとに練習をしてくるのだそうです。

 もうしは、かつての鉱山に卸す「炭」を焼く仕事から生まれた風習です。

 当時、炭焼きは何カ月も山に籠っての仕事で、別れて山に向かう寂しい時に、その炭焼きのグループで盛大に宴会を開きました。それは、地域の方々にとって「これから山に行って頑張る!」という区切りと、その頑張るという気持ちを「もうしあげる」という意味が込められていました。その名残が、現在の「もうし」になったと言われています。

 もうしは年頭(としがしら)を筆頭に、5、6歳くらいの年齢層で成っており、冠婚葬祭や田植えでのお手伝いなど、地域行事のほとんどを一緒に行動するグループになっています。地域の方は「提供し合う仲間」と話してくださいました。

 フェスティバルの客席でも、「もうし」ごとにまとまっており、こういった風習が地域の結束を一段と強めているのでしょう。フェスティバルは夕方から夜深くまで楽しく賑やかに行われ、翌日の本祭までフェスティバルのテンションを持ち越す勢いでした。

 地域の方々の楽しげで解放感溢れる姿が、この天神様フェスティバルにありました。

2011年4月掲載

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