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風土を楽しむ

濁川(にごりかわ)集落の虫送り

画像:濁川(にごりかわ)集落の虫送り

 小坂町川上(かわかみ)地域の濁川集落で継承する「虫送り」は、江戸時代に始まったと伝わる行事で、小坂町の無形民俗文化財に指定されています。
 農作物に付く悪い虫を払う厄払い行事で、毎年、田植え後の6月上旬に行っています。
 虫送り当日の朝、住民たちが集まって、男女のわら人形を作ります。お昼頃には、わら人形ができあがり、川上神社で神事を行った後、「旦那」という役名の住民を先頭に、「槍持ち」、「はさみ箱」、わら人形を持つ「白奴(しろやっこ)」「赤奴(あかやっこ)」と列を連ね、大名行列のように集落内を巡行します。巡行の途中に住民と会うと、人形を触らせ、人に付いた悪い虫(病)を移します。巡行の最後には、川原でわら人形や道具を焼き、一年の厄を払います。
 濁川集落の虫送りは、人手不足で一度途絶えたことがありますが、今から十数年前、青森県で東北の人形道祖神を集めるイベントがあり、わら人形の製作を依頼されたのをきっかけに行事が復活しました。
わら人形は、お祭り当日に作り、その日のうちに燃やしてしまうため、一年に一日しか見られませんが、小坂町総合博物館「郷土館」には、復活した当時のわら人形が展示されているため、通年、見ることができます。
 行事の後は、濁川会館で「さなぶり」を行うことが恒例となっています。虫送りには子供たちも参加するため、幅広い世代が顔を合わせる場として、大切に継承されています。

2019年3月29日掲載
 

 

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