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風土を楽しむ

史跡 尾去沢鉱山

画像:史跡 尾去沢鉱山

 

 三ツ矢沢地域と切っても切れない関係にあるのが、東の山向こうにある尾去沢鉱山です。三ツ矢沢は尾去沢鉱山の「山かげ」と呼ばれ、尾去沢鉱山で働く人々を支えてきた地域です。尾去沢鉱山は金・銅を主に産出し、江戸時代から戦前にかけて、日本屈指の産出量を誇りました。古い言い伝えによると和銅元年(708年)の開山とされています。詳しい文献が残されていないのが残念ですが、東大寺大仏の金メッキや岩手県・平泉の黄金文化の発展にも寄与したと言われています。江戸時代には、西側(三ツ矢沢側)の田郡(たごおり)でも銅の鉱脈が発見され繁栄しました。江戸時代末期に南部藩士が書き残した「北奥路程記」によると、田郡には73軒の家が建ち並んでいたとされています。

 明治に入り三菱財閥により経営されるようになり、大正時代には当時最新鋭の選鉱場など、大規模な設備が設けられました。昭和に入り銅の価格低迷と掘り出される銅の品質が低下し、昭和53年(1978年)に閉山となりました。現在も、排水の浄化管理が続いています。

 尾去沢鉱山は広範囲に鉱脈が広がっていたため、坑道の総延長は800kmにも及び、その一部が現在、史跡・尾去沢鉱山として見学コースとなっています。1.7kmの石切沢通洞を歩いて見学することができ、およそ40分の地底探検が楽しめるほか、江戸時代の坑道や近代化後の立坑(たてこう:鉱山内のエレベーター)を見ることができます。地上設備の選鉱場や精錬所の跡地を巡る産業遺産コースもあり、こちらはマイクロバスによる見学で定員が10人~26人までとなっており、要予約です。
1300年もの歴史を誇る尾去沢鉱山。大地と人の長い営みを感じにお出かけしてはいかがでしょうか?

 

2013年6月掲載
■参考文献
『あきた鉱山盛衰史』斉藤実則
『尾去沢・白根鉱山史』麓三郎

【お問い合わせ】
史跡・尾去沢鉱山
●住所 〒018-5202 秋田県鹿角市尾去沢獅子沢13-5
●電話 0186-22-0123
●ウェブサイト 史跡 尾去沢鉱山

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