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名物に触れる

松館の運動会

画像:松館の運動会


  田んぼに早苗が植えられ、初夏の風になびくころ、松館では運動会が盛大に挙行されます。松館の運動会は、毎年田植えが終わった後に設定された、集落の「農休日」三連休の初日に合わせて行われていました。その歴史は古く、地元のお年寄りたちも「気づいたらやっていた」と言うほど、少なくとも10年20年どころの歴史ではありません。

  場所は松館を見下ろす「松館天神グラウンド」。かつては、三の岳の麓にあったグラウンドを使用していましたが、戦後の耕地整理をきっかけにこの地で行われるようになりました。現在は、サラリーマンが増えたこともあり、6月の第一日曜日に決まっています。

  驚くべきはその参加率。集落内での運動会にも関わらず、たくさんの人たちが参加し、若い方たちや子どもたちもたくさん見ることが出来ます。松館集落は八幡平地域の地区対抗運動会でも、驚異の出席率を見せ、毎年賞をもらっているんだそうです。地域の団結力をここでも伺い知ることができます。

  競技は、集落の中の1~8班に分かれた家々を2班ずつ、赤・青・白・黄の4色に分けた色別対抗で行われます。競技は年代別の徒競走、リレーなどオーソドックスなものから、煙草の火をリレーしたり、ジュース、お酒を使った競技があったりと、見ているだけで楽しめるものばかりです。

  運動会だけでなく、そのあとの懇親会もまた大事な行事の一部で、それぞれ家から持ち寄った様々な料理が並びます。季節の山菜料理や漬物、中には熊鍋や鹿角ホルモンなんかも! 昼過ぎまで飲み明かした後は、それぞれの家に散って、仲間とさらに交流を深めるのが松館流です。

  地域の結びつきを強く感じるこの運動会は、地元を離れた人たちがたくさん戻ってきて参加するそうです。その理由がなんとなく分かる運動会でした。
 
2011年4月掲載

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