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語りを聞く

仙道地区振興会長 土田房美さん

画像:仙道地区振興会長 土田房美さん

 羽後町の仙道地域は、由利本荘市の境に接する山間部の地域です。地域には番楽の師匠、産婆や鷹匠など、地域に貢献した人々を称える碑が多く残され、先輩たちの足跡を地域で大事にしてきたことがうかがえます。

 仙道地域の20の集落で構成される仙道地区振興会の会長を務めるのは土田房美さんです。振興会が発足したのは平成18年、仙道公民館の運営を“地域“で行うために立ち上げたのがきっかけでした。それまで運動会や雪まつりなどの企画は町の職員に任せてましたが、思うように行事に住民が集まりませんでした。
 
 「自分たちで行事の内容を考えた方が地域がまとまるんじゃないか」。そう考えた仙道地域では、現在、公民館の職員は住民が務め、土田さんも「男の料理教室」という企画を考案、雪祭りやスキー大会は地域の若者で実行委員会を組織し、行事を継続してきています。
仙道地区振興会の活動で大きな転機となったのが、地域唯一の食料品店「仙道てんぽ」のリニューアルでした。仙道てんぽは平成15年、JA購買部の撤退をきっかけに住民有志で運営をスタートさせました。その後、株式会社を立ち上げて経営してきましたが、仙道小学校の閉校など、公共施設が減少する現状に住民は不安を抱いていました。

そこで平成27年、県の「お互いさまスーパー創設事業」を活用し、仙道てんぽが地域の拠点となるように店舗を改装して住民の交流スペースも設置。経営も仙道地区振興会が携わることにしました。振興会が経営に携わることには住民から不安の声もあがりましたが、現在の仙道てんぽの会員数は378世帯中130世帯、今後は首都圏在住の羽後町会とも連携して会員を募集していく予定です。

「仙道てんぽがスタートした時は“おめとこ“のてんぽと言われたこともあったけど、今は“おらも会員になるから”と話す人が増えました。いずれは皆から“おらとこ(私たち)”のてんぽと言ってもらえるようになりたい」と土田さんは話します。
 「楽しくなければ人は集まらない。自分たちで“面白い”ものを考えたい」が土田さんのモットー。人任せでなく「おらたちが」と考えて活動してきた仙道地域の歩みは羽後町の中でも先進的なものとなっています。
2016年6月1日掲載

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