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語りを聞く

椿台集落会

画像:椿台集落会

  椿台地域には、古くから「五軒組」と呼ばれる仕組みがあります。地域の家5~6軒が集まって小さな共同体としてそれぞれを支え合っています。回覧板やチラシを回すだけでなく、ちょっとした困りごとなんかも、この五軒組で助け合っているんだそうです。独り暮らしの高齢者もそれぞれの五軒組で把握し、なにかと面倒を見合う間柄で、家の間取りどころか「どこに寝ているか」まで分かってしまうそうです。実際、独り暮らしの方の家で薪ストーブの煙突が破損し、あわや一酸化炭素中毒といったトラブルも、普段から近所同士が気に掛けていたことで、大事には至らなかったというケースもあったとか。

  古くから五軒組の組分けは決まっていましたが、3軒になったり高齢者が多くなったりする組が出てきたことで再編が行われ、現在は5~6軒の家が6班に分かれています。
 
 この五軒組を束ねるように集落会は運営されています。代表の鈴木春一さんの元、地域の維持・管理・支援やレクリエーション活動が行われています。
 
 地域の特徴は何といっても皆が協力的なこと、そしてコミュニケーションがしっかり取れていること。毎回の活動には誰も文句を言わずにきちんと参加してくれるそうです。
 
 役員の方は「高齢者に対する感謝の気持ちが違う」と話します。そうした敬意の表れとして、高齢者の方は集落の活動を免除する仕組みがあります。さらにこの免除の話し合いをするとき、支援の必要な高齢者の話題が必ず出て、その情報などを役員全員で共有しています。
 
 そうした昔からの仕組み、そして高齢者に対する敬意があるからこそ、何かあった時はすぐに安否確認も含めて行動できるのです。そうした取り組みは「岩手・宮城内陸地震」、「東日本大震災」の2度の大地震に活かされ、高齢者世帯の支援、集落全体の給水活動に対する協力などが、普段の取り組みの延長として円滑に行われたのでした。
 
2012年5月掲載

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