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風土を楽しむ

御嶽(みたけ)神社祭典

画像:御嶽(みたけ)神社祭典

-えびす俵は信仰とともに山上へ-

「えびす俵」と呼ばれる俵で出来たお神輿(みこし)をかつぎ、家々を回る。雄勝地方に古くから伝わる伝統行事で、他の地域では8月に行われることの多いお祭りですが、堀回の御嶽神社では6月(旧暦5月19日前後)に行われます。

御嶽神社の境内には駒形神社もあり、また、山門には一対の馬の石像「石馬っこ」があります。集落を回り終えたお神輿は、石馬っこの山門をくぐり、不動の滝を過ぎると急峻な山を駆け上っていきます。子どもたちが先導し、神輿の担ぎ手たちが大汗をかきながら参道を登ります。
長い山道の最後にある見事な石段を登りきると、広い境内に神さびた御嶽神社社殿が現れます。お祓いを受けた担ぎ手と俵が社殿へと入ろうとすると、社殿の中で待ち受けていた氏子が押し戻そうと揉み合いの末、ようやくえびす俵は奉納されます。その後、担ぎ手たちは授かった神力を失わぬよう、鳥居とは別の道を通って帰ります。

御嶽神社では、その昔(といっても数十年前)は、馬が俵を運んでいました。綺麗に着飾った馬たちが街道沿いに列をなし、馬道を通って神社へと登っていく様は、それは見事だったといいます。田植えが一段落し、辛い農作業を終えた馬をねぎらい、豊作と馬の健康を祈る祭りは、形を変えながら、人々の信仰に支えられ、今日まで続いています。

2010年8月掲載

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