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歴史を知る

若畑の暮らし

画像:若畑の暮らし

 湯沢市若畑地域の皆さんは、住民の一人、斎藤豊市さんを「とよあんこ」と呼びます。「あんこ」とは「お兄さん」の意味を指すこの地方の方言です。この日は、仕事を終えた若畑の人々が、集落会館のカブト館に10人以上集まっていました。皆から「とよあんこ」と慕われる斎藤さんが席につくと会話はさらに盛り上がります。

標高の高い若畑は雪も多く、決して便利な土地ではありません。住民の高齢化も進んでいますが、笑い声が絶えないカブト館からは悲壮感は感じられません。「母さん、あれどうやって作るんだっけ?」「おれの母さんこれ作るの下手でよ」と、ひとつの話題が始まると、「おれはこうだった」「うちはこうよ」と会話が弾みます。

柔らかい皆瀬の訛りでふるさと自慢が語られると、若畑の暮らしを住民が誇りに思っていることが伝わってきます。団結力、実り豊かな自然、住民の人柄、ふるさとの自慢は尽きることがありません。

そんな中で、1人の男性の言葉が印象的でした。「勤めで2、3週間、家を留守にしなきゃいけない時、体が不自由な自分の家族を、集落のみんなが面倒みてくれたんだよ」。人々が孤独を感じることなく、お互いを助け合い、安心できる場所を作っています。

「みんながいるから安心できる」。若畑地域は一つの家族のようにまとまっているのです。
平成23(2011)年4月掲載

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