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歴史を知る

幻の鉄道・雄勝線の終着「梺(ふもと)駅」

画像:幻の鉄道・雄勝線の終着「梺(ふもと)駅」

 元西小学校のすぐ近く、県道から少し入ると、変わったオブジェを見つけることができます。この不思議な形をした電柱のようなもの、腕木式信号機、といって、列車の運行に使われる信号機が復元されています。

 そう、ここには、昔、鉄道が走っていました。
 
 梺駅、と呼ばれた駅は、かつて湯沢駅から延びていた羽後交通雄勝線の終着駅でした。しかし、公共交通の主役は徐々にバスに移行し、昭和42年(1967年)、梺駅はその役目を終えます。それに続き昭和48(1973年)、西馬内駅まで短縮されていた雄勝線そのものが廃線となります。ここ、梺駅跡には、信号機だけでなく、実際に使われていた列車も保存されています。腕木式信号機のすぐそばにある倉庫には、「デハ3形」と呼ばれるレトロな列車、さらに梺駅のホームと駅名標もあります。
 
 この列車は一時期雨ざらしのまま置かれ、室内灯やシートも、いつの間にか荒らされてしまいました。昭和58年(1983年)、地元の方と旧雄勝線の運転手が保存に立ち上がりました。盗まれた部品の代わりを骨董屋で探し、足りないものは特注して製作しました。
 2ヶ月あまりをかけて見事に復元された列車は、町が制作した保存のための倉庫の中で、今も静かに当時の様子を私たちに伝えてくれます。
2010年8月掲載
 
 事前の予約が必要ですが、平日の9時から17時まで倉庫内を見学することができます。
 
【お問い合わせ】秋田県羽後町役場/企画商工課
TEL 0183-62-2111 内線 223
平日9時~17時まで
 
■参考資料
『秋田魁新報』1983年10月26日 夕刊 5面
よみがえったチンチン電車

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