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歴史を知る

元西小学校

画像:元西小学校

西馬音内城址にある堀回の学び舎

  秋田県指定史跡の堀回のシンボル・西馬音内城址の山腹に、子供たちが通う元西小学校があります。戦国時代に羽後町一帯を治めた西馬音内小野寺氏が拠点にした西馬音内城址内にあるこの校舎からは、子供たちと地域の深い関わりを感じ取ることができます。

 校舎より高い場所にあるグラウンドは、西馬音内城址の一角があり、西馬音内川を見渡せる場所です。中世の武将たちが守り続けてきた史跡の地で、グラウンドまでの急な坂を登り「朝の元スポタイム」を毎朝行う子供たち。元西小学校は羽後町では相撲とバスケットの強豪校でもあります。子供たちの強さの秘密はこの環境が生み出しているのかもしれません。グラウンドは地域の住民運動会も行われるほか、西馬音内城址を訪れる人々の憩いの場にもなっています。

元西小のモダンな校舎

昭和52年(1977年)に建てられた校舎の外見はごく普通ですが、内部に入ると、広々とした廊下の真ん中に2階へ続く階段が鎮座するモダンなデザインに驚かされます。
 1階校長室前の廊下に掲示されている「お城山案内図」は、西馬音内城址を子供たちが学習時間にフィールドワークし制作したもの。図書室にも別グループの西馬音内城址マップが、2階の廊下には羽後町の史跡をめぐって制作したマップが目に飛びこんできます。3年生の教室にある「うご町郷土カルタ」を開けば、「イは、石馬っ子だよ!」と即答する子供たちの姿も見られました。地域の歴史と身近に接している子供たちの様子が、校内を歩いているとよく分かります。
 
 元西小学校の校長石垣正美さんは、元西小学校の児童たちを「とても素直で純朴な子供たちばかり。児童数は52人ですが、一人一人に先生の目が行きとどくのが、この学校の長所です」と教えてくれました。子供たちの両親を始め堀回の方々については「自分の子供だけで考えるのではなく、学校単位で地域の子供として接してくれます。とても学校に密着した方々です」とお話しされました。自分たちの地域は自分たちで守る……その意識の表れは、青色回転灯を取得し、子供たちのために交通安全パトロールを行う堀回コミュニティの取り組みに現れています。
 学校前の西馬音内城址の石碑のそばには、マリーゴールドやサルビアの花が植えられ、「元西小」と書かれた花文字や、ソメイヨシノが植樹された西馬音内川が流れます。登下校する子供たちの脳裏には、鮮やかで色彩豊かな堀回の風景がいつまでも記億されることでしょう。
2010年8月掲載

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