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名物に触れる

小町堂(こまちどう)

画像:小町堂(こまちどう)

 国道13号線、道の駅おがちから少し北に行ったところを右折すると、一軒の土産物屋があり、その奥には、柱の丹色(にいろ)もあざやかな「小町堂」の姿を見ることができます。この小町堂は、もともと「芍薬塚(しゃくやくづか)」を祀っていた「小町神社」が老朽化したことから、新たに小町を偲ぶ御堂としてつくられたもので、「小町まつり」の会場にもなっています。

 3大美人の1人と云われる小野小町と、深草少将の恋物語の舞台となった場所で、深草少将が小町へ芍薬の花を99日にわたって送り続けたといわれています。

 また、江戸時代の紀行家、菅江真澄が小野を訪れており、小町堂の裏にはそのことを記した看板も立っています。

 小町堂は朱塗りで、平等院鳳凰堂を模して造られた鮮やかな建物となっており、毎年、芍薬の花が咲き誇る6月の第2日曜日に小町を偲び、小町まつりが行われています。

 小町まつりは、宵祭と本祭の2部に分かれており、どちらも小町堂を舞台に盛大に行われ、平安の世へタイムスリップしたような気持ちを味わえるお祭りとなっています。

 その小町まつりの際、年に1度だけお堂が開けられ、木彫りの小町像を見ることができ、そのご神体を収める厨子は、大木の空洞を生かして作られています。明治頃の写真によると、芍薬塚として小町神社があったのが伺えます。この小町神社に収められていたご神体、木彫りの小町像は、明治40年頃に熊野神社に祀られ、その後、昭和28年に建立された旧小町堂に祀られました。そして平成7年、現在の小町堂へと収められました。

 小町堂の姿は時代を重ねるごとに変わっていきましたが、深草少将の一途な想いを表すかのように、今も同じ地にあります。

2011年4月掲載

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