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名物に触れる

鈴木家住宅と染付蔵

画像:鈴木家住宅と染付蔵

ー800年の歴史と生活が息づく家ー

 堀回から県道57号線を飯沢方面に進むと、大きな看板が現れます。可愛い子どもたちが遊び回る古民家。鈴木家住宅への看板です。看板から3.5kmほど、昔話から飛び出したような民家は、国の重要文化財であり、今でも鈴木さんがお住まいになる現役の住宅です。その建築年代は、地下遺構や中門の増築年代から推定すると、17世紀後半と言われています。

鈴木家は800年以上の歴史を有し、祖先はあの源平の合戦の英雄、源義経郎党、鈴木三郎重家と伝えられています。江戸時代は肝煎役(村の代表)を務め、名字帯刀を許される大地主でした。
 
 建物は「中門造り(ちゅうもんづくり)」と呼ばれ、馬屋部分が突き出た構造をしています。

秋田県だけでなく、山形、福島、新潟県などでも見られる形式であり、いわゆる「曲がり家」形式に似ていますが、曲がり家では突き出た部分をすべて馬屋としていますが、中門造りでは本屋(主な生活の場)への通路を備え、馬屋以外にもさまざまな目的で使用されることがあります。
 
 鈴木家住宅に着くと、まず外観の茅葺き屋根のボリュームに圧倒されます。戸や窓の1.5倍はあろうかという高さの屋根がそびえ、今でも生活の場として使われている住宅は、古い建築物にありがちな寂しさを感じさせず、生活の息遣いが感じられます。公開されている場所も、仏壇には線香や供物が供えられ、一族の集まりがあれば座敷には親戚が集う、そうして大切に「使われて」いるからこその建物の活気が感じられます。
 
 さらに中に入ると、天井のない構造に驚かされます。これは、建造当時、製材に大変な労力を要することに起因しています。また、昔の家は初代が材料を集め、二代目が雨露をしのげる家を建て、三代目が天井などの造作を作る、と三代かけて完成させました。

鈴木家住宅の梁
 
 鈴木家住宅も、解体修理前は天井がありましたが、復元の結果、現在のような天井のない構造となりました。そのため、冬場の室内の温度は外気温と変わらないそうです。

土蔵には、古くからの生活で使われた食器を初めとする日用品、鈴木家に関する資料が展示されており、飾られている絵の中には、義経と共に鈴木家の先祖、鈴木三郎重家が描かれた絵もあり、長い歴史を感じさせます。
 
 源平の武者たちが活躍した時代から、現代まで続く歴史を感じることのできる古民家に、貴方も訪れてみませんか?
 
【見学について】 ●見学料/大人500円、中高生300円(団体割引はありません)
 見学は毎月第一土・日曜日と5月連休、お盆の8月14日~18日となります。
※建物には所有者とその家族が居住しています。
※鈴木家見学にお越しくださる際は、出来るだけ直接連絡(電話)してからの訪問をお願いします。上記以外の日に訪問されたい方は必ず事前に、直接連絡してからの訪問をお願いします。
 
【お問い合わせ】 鈴木家(秋田県雄勝郡飯沢字先達沢52番地)
●TEL/FAX 0183-68-2913 ●携帯番号 080-1808-8800

■参考文献
『鈴木家住宅 ごあんない』
2010年8月掲載

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