画像:女性たちの加工グループ「アップルファーム」

       
   「アップルファーム」は、横手市増田の北東部に位置する亀田地域のリンゴ農家の女性たちが結成したグループです。昭和55(1980)年、当時の女性たちが生活改善グループとして活動を始め、地域の女性たちに引き継がれ、「アップルファーム」として活動しています。

 当初は無添加りんごジュースなどを製造していましたが、その後、りんご焼き肉のタレ(甘口、辛口)、りんごチャツネなど、新しい商品開発に取り組み、平成3(1991)年の秋田県種苗交換会で、「焼き肉のタレ」が農林水産大臣賞を受賞しました。これを期に増田を代表する特産としてその名が全国に知られるようになりました。

 アップルファームの商品は、主原料のリンゴ(千秋、紅玉、フジなど)を始め、焼き肉のタレに使用するニンニク、タマネギ、ショウガなどの野菜、味噌、醤油など、原料のほとんどが町内産のものを使用しています。
 
 平成23(2011)年には、秋田県立増田高校農業科学科の生徒とともに、旧増田町八木(やぎ)地区で栽培されている「八木にんにく」やリンゴジュースを使ったソースを開発。「たっぴさんちの八木にんにくソース」と名付けられ,製造、販売されています。八木にんにくは「秋田の伝統野菜」の一つとして秋田県に認定されています。なお、商品名にあたる「たっぴ」とは、このソースを考案した高校生のグループリーダーの愛称です。こちらも原料のほとんどを地場産を利用し、安心とおいしさにこだわって、手作りのおいしさを届けています。
 アップルファームの商品は、「道の駅十文字」や地元のスーパーなどで販売されています。

平成25(2013)年8月掲載
令和3(2021)年5月更新

■参考文献
あきた旬歳時記vol2(2015年12月発行)

【お問い合わせ】アップルファーム代表 藤原愛子
住所:横手市増田町亀田字半助村136(加工所)
●電話:0182-45-3510(自宅) 

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